ほぼ一年ぶりに訪れた明日香村稲渕。
ここへ来れば奥に入る際であっても誰かが居てはると思ってテント内を覗いてみる。
おっと目が合った。
車を停めてご対面。
二人の婦人が店番。
いつもの顔ぶれは自宅療養中にテレビで拝見した。
たしか、NHK奈良の夕方放送だったと思う。
テレビ局の人がテント内に入った。
なにを話していたのか覚えてないが、即座に案内する婦人たち。出演しているテレビに向かって拍手した。
元気な姿の婦人はここからすぐ近くにある飛鳥川に架かる飛び石に案内していた。
とにかくすぐ動くし、だれかれとなく気さくに対応してくださる。
テレビで拝見したよと云えばにっこり微笑む。
テントは稲渕で採れる野菜の物産展。
お気に入りのモノが並んでいたらサイフから取り出して料金支払い。
なんどとなく購入しては持ち帰る。
この日のお買い物はなんだ。
ぐるっと見渡して、これはなんだ。
目が点になった野菜は始めて目にする。
その名も「たこな」。
名前もそうだが、採りたて野菜も初めて目にする。
これって何ですのんと聞けば「たこな」と返す。
「たこな」はミョウガの親。
甘酢で漬けたミョウガの株が美味しい。
季節ものだと思うが、最近は年から年中問わずスーパーで売っているような気がする。
そのミョウガの親がこれだが、なんとなくニラの芽のようにも見える。
物珍しさで買った「たこな」はシーチキンにマヨネーズ和えが美味しいという。
細かくネギのように刻んで和える。
茹でることなく生和え。
味噌汁の浮かしも美味しいと二人の売り子が揃っていう。
帰宅してかーさんに作り方を伝えてよばれたが、である。
味が薄くてそれほど美味しくない。
実はマヨネーズ和えだけだったのだ。
シーチキンのことはすっかり失念していてマヨネーズオンリー。
味にパンチがない。
ごま油をかけたらどうなる。
そう思ってかけたら旨いの一言。
食べてみるもんだと思った食材野菜。
手軽に作れる野菜はこれもまたお気に入りに加わった。
「たこな」を買っているときにやってきた村の人の軽トラ。
荷台に採れたてのタケノコがどっさりある。
一般的なスーパーで買ったらケッコーな値段で売れると思う。
そうそう、この日の目的は「たこな」でもなく「タケノコ」でもないT家の「苗代作り」である。
平成26年1月12日に取材させてもらった講行事がある。
現在は4軒の営みであるが、明日香村で始めて知るオコナイ行事が見つかった。
講中の名は「ドウコウ」。
充てる漢字は「堂講」である。
行事の場は稲渕にある龍福寺だ。
寺僧侶は祈祷をされるがオコナイ行事の主役は講中である。
行事を終えた講中は祈祷されたネコヤナギの木に挟んだお札を持ち帰り、春を待つ。
そのお札は苗代作りを終えた水口辺りにお札を立てると話していた。
行事の取材はお札の行方を知ることで終える。
これまで県内各地で行われるオコナイやお田植え行事に登場する祭具の行方を拝見してきた。
ドウコウのオコナイのお札も記録しておかねばと思っていた。
その講中の一人とお会いしたのもこの日と同じ場の「地元とりたてあすか産野菜売場のかんなびの里」。
婦人は稲渕で行われている旧暦閏の庚申さんこと「モウシアゲ」のことも教えてくださった。
ありがたい婦人が元気でおられたら無性に買いたくなる産地採れたての野菜なのだ。
婦人が云うにはT家の苗床はできているということだ。
水を張って苗箱を並べる。
そう、聞いて苗代田の場所を確かめるに車を走らせた。
水を張った田んぼを拝見して、稲渕の集落をぐるりと周回して再び戻った売り場テント。
「あんたがここを出た直後にTさんが車に乗って出かけた。あんたとTさんの車がすれ違い。大声をあげたが、あんたは気がつかんかったようや・・・」というのだ。
その先のカーブを曲がった辺りでワラビを採っていると教えてもらって急行する。
テントから数十メートルのところに居られた男性。
他にもクワをもった男性が居る。
今日は水路に溜まった葉っぱやゴミを取り除く作業の日。
村総出でもないが、男の人たちは水路の整備に忙しい。
水路は飛鳥川の上流からの引き込み。
田に恵みの水を施す流路は農生活にとって重要な場。
草刈り作業もある川作り。
川の様相によって作業の幅は大きく異なることもあるが県内どこともこのように清掃をして恵みの水を得ている。
その作業も終わりごろ。
石垣の上の畑に居られたのがTさんだ。
2年ぶりにお会いした私の顔を見て「よー来てくれた」と云ってくれる。
Tさんの話しによれば明日の30日は土入れした苗箱にモミマキをするという。
苗床に並べて苗代田にするのは5月1日。
村に住む親戚筋とともに作業をする。
それらを終えてオコナイのお札を水口に立てるという。
話しを聞いてから2年後。
ようやく拝見することになる
(H28. 4.29 SB932SH撮影)
ここへ来れば奥に入る際であっても誰かが居てはると思ってテント内を覗いてみる。
おっと目が合った。
車を停めてご対面。
二人の婦人が店番。
いつもの顔ぶれは自宅療養中にテレビで拝見した。
たしか、NHK奈良の夕方放送だったと思う。
テレビ局の人がテント内に入った。
なにを話していたのか覚えてないが、即座に案内する婦人たち。出演しているテレビに向かって拍手した。
元気な姿の婦人はここからすぐ近くにある飛鳥川に架かる飛び石に案内していた。
とにかくすぐ動くし、だれかれとなく気さくに対応してくださる。
テレビで拝見したよと云えばにっこり微笑む。
テントは稲渕で採れる野菜の物産展。
お気に入りのモノが並んでいたらサイフから取り出して料金支払い。
なんどとなく購入しては持ち帰る。
この日のお買い物はなんだ。
ぐるっと見渡して、これはなんだ。
目が点になった野菜は始めて目にする。
その名も「たこな」。
名前もそうだが、採りたて野菜も初めて目にする。
これって何ですのんと聞けば「たこな」と返す。
「たこな」はミョウガの親。
甘酢で漬けたミョウガの株が美味しい。
季節ものだと思うが、最近は年から年中問わずスーパーで売っているような気がする。
そのミョウガの親がこれだが、なんとなくニラの芽のようにも見える。
物珍しさで買った「たこな」はシーチキンにマヨネーズ和えが美味しいという。
細かくネギのように刻んで和える。
茹でることなく生和え。
味噌汁の浮かしも美味しいと二人の売り子が揃っていう。
帰宅してかーさんに作り方を伝えてよばれたが、である。
味が薄くてそれほど美味しくない。
実はマヨネーズ和えだけだったのだ。
シーチキンのことはすっかり失念していてマヨネーズオンリー。
味にパンチがない。
ごま油をかけたらどうなる。
そう思ってかけたら旨いの一言。
食べてみるもんだと思った食材野菜。
手軽に作れる野菜はこれもまたお気に入りに加わった。
「たこな」を買っているときにやってきた村の人の軽トラ。
荷台に採れたてのタケノコがどっさりある。
一般的なスーパーで買ったらケッコーな値段で売れると思う。
そうそう、この日の目的は「たこな」でもなく「タケノコ」でもないT家の「苗代作り」である。
平成26年1月12日に取材させてもらった講行事がある。
現在は4軒の営みであるが、明日香村で始めて知るオコナイ行事が見つかった。
講中の名は「ドウコウ」。
充てる漢字は「堂講」である。
行事の場は稲渕にある龍福寺だ。
寺僧侶は祈祷をされるがオコナイ行事の主役は講中である。
行事を終えた講中は祈祷されたネコヤナギの木に挟んだお札を持ち帰り、春を待つ。
そのお札は苗代作りを終えた水口辺りにお札を立てると話していた。
行事の取材はお札の行方を知ることで終える。
これまで県内各地で行われるオコナイやお田植え行事に登場する祭具の行方を拝見してきた。
ドウコウのオコナイのお札も記録しておかねばと思っていた。
その講中の一人とお会いしたのもこの日と同じ場の「地元とりたてあすか産野菜売場のかんなびの里」。
婦人は稲渕で行われている旧暦閏の庚申さんこと「モウシアゲ」のことも教えてくださった。
ありがたい婦人が元気でおられたら無性に買いたくなる産地採れたての野菜なのだ。
婦人が云うにはT家の苗床はできているということだ。
水を張って苗箱を並べる。
そう、聞いて苗代田の場所を確かめるに車を走らせた。
水を張った田んぼを拝見して、稲渕の集落をぐるりと周回して再び戻った売り場テント。
「あんたがここを出た直後にTさんが車に乗って出かけた。あんたとTさんの車がすれ違い。大声をあげたが、あんたは気がつかんかったようや・・・」というのだ。
その先のカーブを曲がった辺りでワラビを採っていると教えてもらって急行する。
テントから数十メートルのところに居られた男性。
他にもクワをもった男性が居る。
今日は水路に溜まった葉っぱやゴミを取り除く作業の日。
村総出でもないが、男の人たちは水路の整備に忙しい。
水路は飛鳥川の上流からの引き込み。
田に恵みの水を施す流路は農生活にとって重要な場。
草刈り作業もある川作り。
川の様相によって作業の幅は大きく異なることもあるが県内どこともこのように清掃をして恵みの水を得ている。
その作業も終わりごろ。
石垣の上の畑に居られたのがTさんだ。
2年ぶりにお会いした私の顔を見て「よー来てくれた」と云ってくれる。
Tさんの話しによれば明日の30日は土入れした苗箱にモミマキをするという。
苗床に並べて苗代田にするのは5月1日。
村に住む親戚筋とともに作業をする。
それらを終えてオコナイのお札を水口に立てるという。
話しを聞いてから2年後。
ようやく拝見することになる
(H28. 4.29 SB932SH撮影)