
北京・故宮博物館前の記念撮影(1985年8月22日)
今日はお彼岸の中日。夕方SV家の仏壇にお花とお線香を上げに行って、お線香の火が消えるまでの間、例によって、思い出のアルバムを見て過ごしました。
このところ中国の激しい反日行動が連日報道されて落着かない気分だったので、今日は27年前に母、次女、K子、YK子、KY子、Y子、Kと行った中国旅行の写真を見て、楽しかった思い出を振り返ってみることにしました。当時は基本的にパックツアーしかできない環境でしたが、写真を見ると私達を含む参加者は、全員屈託のない楽しそうな笑顔を見せています。
でも、母の自分史を読み返してみたら、
『中国は今一人っ子政策をとっている。そのために子供はかけがえの無い宝物なのだ。・・・伸び伸びと明るく可愛らしいのは良いことなのだが、こんなに甘やかされて我儘に育てられた子供たちが大人になった時のことが、余計なお節介だが気になる。』とか、
思い出の場所に行くことを相談した際のガイドさんのにべもない対応に、
『日本語を巧に話し、日本人の観光客のガイドをしている青年の胸の奥に、こんなにも激しい反日精神が叩き込まれているのには驚いた。・・・日本人である私の自分勝手な感想かもしれないが、この根の深さは私の愛してやまない、大人の風格を持った中国人には似合わない。』
という、今の情勢を予感させる感想が書かれいてビックリしました。私の中では、「中日(日中)友好、仲良くしましょう」と言ったガイドさんの言葉が強い印象として残っているのですが、、、。
今の日中関係を見ながら、天国の母は今頃、自分史に書いていたように「腹立たしく、悲しく寂しい」と嘆いているのではないかしら、という思いがふとよぎりました。(三女)
