ロベルト・ラカトシュというピアニストのアルバムは澤野工房からいくつかでていて、最近のアルバムはとても良いと思っていますし、続けて拾っています。
その彼に兄がいて同じピアニスト、ショップの言い方が良いのでつい拾ってみました。
1曲目正統的なスタートで、音はモダンな響き、流れ出すフレーズは引き出しの多い感じです。
2曲目はタイトル曲で陰影のあるアドリブフレーズが美しく歌います。弟君と比べるわけではありませんが、こちらがちょっとオーソドックな形を持っているのでしょうか、でもモダンです。
3曲目、スタンダードも実力があるため形よく整った感じ、ドラムスはあまり前にでないでベースがピアノにつづいてソロをとる形です。このベースの音、なかなか好きです。
4曲目、アップテンポになって“JUST IN TIME”です。リズムがしっかりしていることもありますが、ピアノのフレーズだけでまるで飽きません。
5曲目、静かなラカトシュの曲は、これも彼の一つの魅力と言って置きたい、内省的な心に広がる感じです。その後のベースソロは、ムラーツをちょっと思わせる節回し、このベーシスト1989年生まれのまだ20歳、この先とても楽しみです。
6曲目はちょっと雰囲気がかわったフリーではないけれど、フリーなインプロを感じる曲で、題名を見ると“PEACE FOR ORNETTE”納得でした。
7曲目をスタンダードで締めるとこれはおいしかった。
華々しさや大向こうから声がかかるという感じではありませんが、その形、味わいに奥深さを感じます。
お茶の師匠が茶会のために取り寄せた、あまり知られていないのに、実は知る人は知っている銘菓のような感じです。
このアルバムがどこまで評判になるか不明ですが、大きなレーベルからの輸入でもないみたいで、絶対品薄にはなりますね。
そのときにはどこからお取り寄せしたらよいか不明ですから、これ旬にお茶請けにお薦めいたします。
SZAKCSI LAKATOS BELA(p)
LAKATOS PECEK KRISZTIAN(b)
BALAZS ELEMER(ds)
1. SWINGING CHAIR
2. PSALMS
3. EMILY
4. JUST IN TIME
5. I'M GOING TO LAUGH YOU RIGHT OUT OF MY LIFE
6. PEACE FOR ORNETTE
7. THE OTHER SIDE OF LUSH LIFE
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