Barneyのある意味職人風のテナーを嫌いではありません。というよりか好きでフリーやアフリカから返った後のアルバムはずいぶん拾っています。これがその復帰アルバムになるもので、1986年の録音、メンバーもとても良くIda Recordsの大好きな部分です。
職人風で、フェードアウトもかまわないし、良いフレーズがそこにあればいいという豪快さがなかなかいいです。
1曲目が“BESAME MUCHO”で2曲目が“NO PROBLEM”となんとも力つよい、勝手な選曲です。PHILIPPE PETITの短いながらまとまったソロとかRICARDO DEL FRAのウォーキングベースに当時のとても良い味があり、たまりません。
3曲目の短いWilenの曲が、なんともとらえどころがない感じですがとても良い、変な感じです。
バルネを主人公にしたフランス製コミックのサウンドトラックという想定だそうで、短いテーマだけみたいなものもわざと混ぜているのでしょう。
バルネはとても神経質な人だったと聞きますが、それと選曲での大胆さがとても不釣合いでおもしろい。彼女をその後アルバム写真に使うなど、ある意味自由奔放な素敵なミュージシャンでした。
4曲目の“Round About Midnight"はpiano とのデュオで、こうするだろうと思う演奏です。
5曲目フェード・アウトが激しくしてそれも映画的です。
6曲目はギターのソロが効いている演奏です。
9曲目の“WHISPER NOT”は曲の良さを充分出して、ジャン・マリーのピアノもいいし、これはとてもいい入門バックグラウンドです。
10曲目はツイスト・ミュージクこれもフィルムの一部をなすのだろ王と思われます。
11曲目は日本ではムードテナーで有名になった曲、ここではリズムも効いてなかなか良い、再演奏の“ベサメムューチョ”ソロバージョンと合わせてこんな感じです。
13曲目、雨に濡れた夜道を行くような“Goodbye”14曲目“All Biues”はやはりJAZZマンのどうしようもない自由放蕩なところも現して、このコミックすじはあまり面白いとは思えませんが、音楽はうまくエッセンスとまとめたものです。
この後、ウィランはどんどんとヒット作を作っていくのですから、このアルバムもその意味で価値のある、そして好きなアルバムです。
LA NOTE BLEUE/BARNEY WILEN
BARNEY WILEN ts
ALAIN JEAN-MARIE p
PHILIPPE PETIT g
RICARDO DEL FRA b
SANGOMA EVERETT ds
Recorded in Nov/Dec 1986
1 BESAME MUCHO
2 NO PROBLEM
3 PAULINE
4 ROUND 'BOUT MIDNIGHT
5 LES JOURS HEUREUX
6 Mr MARTIN
7 UN BAISER ROUGE
8 PORTRAIT DE L'ARTISTE AVEC SAXOPHONE
9 WHISPER NOT
10 TRISTE AGAIN
11 HARLEM NOCTURNE
12 BESAME MUCHO
13 GOODBYE
14 ALL BLUES
15 NO PROBLEM
16 ROUND 'BOUT MIDNIGHT
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