ミッチェル・フォアマンの一番新しいアルバムは2005年にでた「PERSPECTIVES」のようですが、聞いていません。
先日2002年のその前のアルバム「Mr.CLEAN」がとても良かったので気になります。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080819
中古屋さんで古いアコーステックピアノのアルバムに出会って嬉しくなりました。1992年録音のアルバムで日本盤、小川隆夫氏がプロデュースをしている素晴らしいフォアマンがビル・エバンスに見事にトリビュートしたアルバムです。
1992年と言えば某日本のレコード会社が設立された年で、最近きれいな曲をただ弾いているようなピアノトリオアルバムがおおくなりました。
こちらのアルバムはエバンスゆかりの曲を弾いているだけではありません。まずはエバンスの演奏を尊重しながら、エバンスのまねには成りません。
サイドマンにE・ゴメスとJ・ディジョネットを配した事も大成功で、ゴメスのエバンスとのベースラインがあり、尚かつデジョネットのきっちりしたドラムスの締まりが加わった清々としたまとまりです。
5曲目“My Foolish Heart”の演奏、フォアマンはエバンスの演奏を充分に意識しながら、若々しいフレームワークでとても良い演奏に感じます。
7曲目“Gloria's Step”でのベースのラインとドラムスの反応は、エバンスのトリオのインタープレーをはっきりと思いださせます。
オリジナル“Now and Then”では、これはエバンスの曲だったのではと思わせるアレンジで、フォアマンの敬意が伝わってきます。
まねをした演奏でも、ただメロディを追った美しい演奏でもない、そこにエバンスの敬愛した曲とその演奏への思慕があり、エバンスそのものを主役とした、エバンスの情景がはっきりと見えるアルバムです。
Now & Then -Tribute to Bill Evans / Mitchel Forman
Mitchel Forman(pf)
Eddie Gomez(b)
Jack DeJohnette(ds
1.Waltz for Debby
2.Very Early
3.Nardis
4.My Romance
5.My Foolish Heart
6.Perc Jazz
7.Gloria's Step
8.Now and Then
9.How My Heart Sings
10.But Beautiful
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