名盤と呼ばれるものをすべて持っているわけではない。この「イン・ベルリン」に関してはこずかいが少ない少年のころに友人が買ったので買わなかった。ウエイン・ショーターが参加した初レコードという事を考えたら急に聞きたくなって、買ってみた。マイルスの「MILES IN BERLIN」をこの年になって買うとは。
そんなことは関係なく聞き出したらこれがいい。ブート以外のマイルスの演奏はたぶんすべて聞いているような感じで、ソロのフレーズなども記憶のどこかにあると思っていたけれど、これが1曲目”マイルストーン”のマイルスのソロ、初めて聞くように新鮮。それが最後の曲まで続いたのだから、これはうれしかった。
ショーターがブレーキ―のところから移ってすぐのステージ、アルバムを調べたら
「Night Dremer」が4月29日、録音。
「JuJu」が8月3日、ブルーノートが慌てて消化したのかもしれないけれど、どちらも素晴らしい作品だった。
とても若いけど、このころのショーター好きだった。
ショーターの参加の刺激でマイルスたちのソロ・フレーズがどれもクリエイティヴなので驚いた。へんな言い方だけれど名盤と呼ばれるものは名盤なのだと改めて納得する。
MILES IN BERLIN / MILES DAVIS
Miles Davis (trumpet)
Waine Shorter (tenor saxophone)
Herbie Hancock (piano)
Ron Carter (bass)
Tony Williams (drums)
1964年9月25日 rec
1.マイルストーンズ
2.枯葉
3.ソー・ホワット
4.星影のステラ (BONUS TRACK-NOT ON ORIGINAL LP)
5.ウォーキン
6.ゴー・ゴー(テーマ&アナウンスメント)
やはり凄いもんはすごいですね。
ショーターの魔力が行き渡った演奏。なんやかんや言っても、私もこの頃のショーターの演奏が一番ドキドキします。
聞かなくなっていたけれど、記事をみて改めて確かめたくなるアルバムってありますね。その記事はありがたいことです。今回は記事じゃなくてブートの発売情報で欲しくなったのですが、それじゃ「イン・ベルリン」の方が先とこちらにして大正解でした。
新しいものも、古いものも良いですよという感想はよろしくお願いします。