聴いてみたいと思っているのに、なかなかアルバムが見つからないピアニストがこの人、Eric Doneyで、3年ぐらい前にはショップに行くと見ていたのに会えませんでした。
最近中古屋さん通いが多くなったら、出会いました。
オリジナル中心のピアノトリオですが、ベースはWill Leeでエレベです。
普通生ピアノでエレベは避けますが、このアルバムはとてもマッチしています。
1曲目All Bluesのリズムから始まる“My Favorite Things”はフェバリットを織り込んだおもしろいアレンジ、ピアノはきれいな音で軽快です。
2曲目ゴスペルフォーク調の一寸キースを思いだす演奏、これが効きたく思っていたのです。
思い浮かんだのがサザンロック、カントリー色やブルース色の強いアメリカ南部の土の薫り強いロックオールマン・ブラザーズなんてグループがありました。
このアルバムエレベでドラムスはロックのリズムに近く、ブルース、カントリータッチもでていてそんな言葉ありませんが、サザンJAZZの感じです。
4曲目軽いタッチのピアノはD・グルーシンを思い浮かべました。
5曲目エレベでフォーク調のバラッドは楽しいし、6曲目もゴスペル調でとてもいい感じ、サザンの風を感じます。
7曲目は少し曲調が変わってリリカルにエレベとピアノの音が美しい。
8曲目から後はJHON COATESの作品で、JAZZ色が増して、トラデショナルな感じが加わります。
10曲目は静かにピアノソロで終了です。
軽いと言えば軽いけど、爽やかなエレベとピアノはしばらく聞いていなかった南からの風を感じます。
AND WHY NOT? / Eric Doney
Eric Doney, piano
Will Lee, bass
Fred Domulot, drums
1 My Favorite Things
2 If I Had Only...
3 Allen's Town
4 And Why Not?
5 La Paz (Peace)
6 Lauren
7 Kristen
8 Game Dance
9 Blues No. 8
10 Epilog 99
えぇ~と?同一人物ですよね?違うのかな?
なんだか、そのころの彼とピアノトリオってイメージが結びつきにくいのですが、けっこう興味がわくアルバムですね。
このアルバムは1998年に出たアルバムですから10年前に出たアルバムですが、ピアニストのDoneyがキースに影響を与えたとどこかで読んだことがあり探していました。
実際聞いてみて、そのようなことは考えられませんが、楽しいアルバムでした。