
海外の素晴らしいピアニストのアルバムがすべてショップに並ぶわけではないから拾い忘れみたいにアンリャと思うことがあります。
現役のピアニスト100人を選んでマークするようにしていますが、何年もアルバムがでていないと、別のピアニストに変わっていただくという枠を付けています。日本のショップではあまり取り上げられないピアニストがいてたまにチェックをして歩くのですが、これ買ってなかったというのが3枚見つかりました。そのうちの2枚をあわてて購入、2014年4月にリリースされていたのがこの一枚です。
2008年に出会ったこのCHAT NOIRというイタリアのピアノ・トリオ、とても気に入って出ているアルバムはすべて記事にしていますし、記事のタイトルも相当入れ込んだものだと自分では思っています。
「がんばれ若者」-DECOUPAGE-
「エレメントが見えて」-ADORATION-
「スベンソンの都市」 -Difficult to see you-
「ミステリーを読むように」-weather forecasting stone-
それが見落としていたのですから、私的には冷や汗ものでした。
ボストン、ベルリン、ローマの3都市で録音されたアルバムはその3都市を未来都市に替えたような感じです。
1曲目グレゴリア聖歌のように始まって一寸吃驚するけれど、すぐにローズと生ピアノの音になってシャ・ノワールの世界。それも1作目から4作目まで変化してきた次の世界が出来ていて見事と言うほかない。
なぜ日本のショップでもっと大きく取り上げないのか、残念です。
一年遅れの私ですが、それを取り返せるように大きな声を上げたい。みんな聞いてみてくれ。
ってまったく知らない人にはどのような音楽かと言うと、前作くらいから、エレとプログラム音の比率が多くなっていて、最初このグループをE.S.Tの線上にとらえていたののエレ版と言う感じです。
今回はリズムなどをロック系の感じにした曲など、聞きやすい曲が多く、スタイリシュなのになんだかとても懐かしい音楽に感じます。
変な言い方かもしれませんが、潜在化したいくつもの情景を浮かび上がらすような感じです。
このグループの記事はこれまでも、入れ込み過ぎの題をつけてきたので今回、また素晴らしいアルバムにむけて、気取った題を用意しました。
「レジスタンスへの憧れ、もしくは潜在化したアジテーション」
記事の題につながるかどうかどっかで探して聞いて観ってください。

ELEC/3/CITIES / CHAT NOIR
Michele Cavallari - Piano, Keys, FX
Luca Fogagnolo - E-Bass, Upright Bass, Guitars, FX
Giuliano Ferrari - Drums, FX
1. Avant Buddha
2. Chelsea High Line
3. Ninth
4. Pearls
5. Radio Show
6. Peaceful
7. Our Hearts Have Been Bombed
8. Aspekt