JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

2年

2016-10-05 20:10:50 | その他
台風の来るということで2年たったお勤めを1ヶ月一寸伸ばしていたけれど、また台風が来るというちょっと前にすることができました。



前に予約したところで姉兄弟が3組で食事しました。



お寺があるのは古い民家をつかったおみせだそうで、タクシーが入らない細い道をだいぶ歩いたら付きました。





和食なのでこれは先付と言うのでしょうか。



お造り、カツオとねぎがおもしろい食感です。



今年も土瓶蒸しいただくことができました。



鰤の焼き物





煮ものに揚げ物



そして季節の栗ごはん



デザート
食後、古都の駅まではだいぶあるけれど、老人たちと別れて(自分が老人だけど若い順に3人で)一寸お寺を歩いてみました。



さすが、子持ちが落ち着いてきてとてもさわやかです。



自分に似ている大黒様のお腹をなぜて安全祈願しました。



そして超込み合う〇〇どおりで、これは一杯やらずにこれをいただいて帰りました。




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転落の街 マイクル・コナリー 著 古澤 嘉通 訳

2016-10-04 21:46:08 | 



いつも買う、孤高のアウトロー、リー・チャイルドのジャック・リーチャー物の最新作「61時間」でリーチャーが一寸年取って切れがなかったというか、そんな感じなのでこちらもいつも買うハリー・ボシュはどうだろうと、こちらも即買いで読み始めた。

懐疑っぽいというか、哲学的なところのあるこのシリーズ、ボッシュは健在でした。

 「ハリー、悪はこの世に存在すると信じているの?」
 「もちろんだ。もし悪が存在していなければおれはこの仕事に就いていないだろう」
 「悪はどこからくるものなの?」
 「いったいなんの話だ?」
 「あなたの仕事よ。あなたはほぼ毎日悪と対峙している。悪はどこからくるものなの?人はどうやって悪の存在になるの?空気のなかにあるものなの?風邪をひくように悪にかかるのかしら?」

このボッシュシリーズ、ボッシュがジャズ・ファンなのでいくつか場面が挿入されるのがたのしい。

彼女になる女性が自宅に来た場面

 「なにか音楽をかけて、グラスを取ってくる。すぐに戻る」
 室内にもどると、ボシュハDVDプレイヤーのスイッチをいれたが、スロットになにが入っているか定かでなかった。すぐにフランク・モーガンのサクスフォンが聞こえ、それで充分すばらしかった。

だんだんマニアックなミュージシャン選びになっているような気がします。絶対このアルバムがスロットに入っていたと思います。



1992年に録音された「You Must Believe In Spring」で、フランク・モーガンがK・バロン、T・フラナガン。ローランド・ハナ、バリー・ハリス、ハンク・ジョーンズとそれぞれデュオしたものです。

続けて娘のマデリンとすごしている場面

 CDチェンジャーが次のディスクに以降し、すぐにボッシュはチェット・ベイカーのトランペットだとわかった。曲は、ドイツから輸入盤になっている「ナイト・バード」だった。ボッシュは、ベイカーがその曲を1982年サンフランシスコのオファレル・ストリートにあるクラブで演奏するのを見た。ライヴでベイカーを見たたった一度の機会だった。そのころにはベイカーの雑誌に表紙を飾れるような容姿とウエストコースト流のクールさは、ドラックと人生の疲れに吸い取られてしまっていたが、それでもまだベイカーはトランペットの音色をまるで闇夜に響く人の声のように奏でることができた。その六年後、ベイカーはアムステルダムのホテルの窓から転落して死ぬことになる。



娘のマディとのもう一場面

ニ十分後、ボッシュは自宅玄関のドアを通り抜けたところ、娘がリビングで音楽をかけながら本を読んでいるのを目にした。入り口でボッシュは片手にタコスの袋を持ち、反対の手に殺人事件調書を脇に抱えてブリーフケースをもったまま、立ち尽くした。
 「なに?」マディが訪ねた。
 「アート・ペッパーを聴いているのかい?」
 「うん、本を読むのに合っていると思って」
 ボッシュは笑みをうかべ、キッチンに入った。

素敵な娘に育ってきているのです。まずはここから始めているのが良いでしょう。




ボッシュの方は年を取っていくけど、変化をしながらも個性を変えない強さがあって、また次もお会いしましょう。

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20年のバイオリンのひらき MUSIC FOR M / MACIEJ STRZELCZYK

2016-10-02 21:19:19 | 聞いてますCDおすすめ


オクサンに迎合して時々バイオリン・ジャズをかうのだけれど、今回は2枚ともポーランドのアルバムだった。
一枚がこれで1995年りりーだからだいぶ古い、でもきいてみて驚いた。
バイオリンの人は1959年うまれだから35歳、バイオリン弾きとしては最高潮の時かもしれません。

1曲目バイオリンのソロから始めてインリズム、Bluesomaniac と副題があるブルージーでモーダルな感じの曲。バイオリンとしてはポンティかな、ナイジェル・ケネディも思い出させるテクニックです。ピアノ・ソロもモーダルで良い。
2曲目は同じ曲名のタイトル曲、このアルバムに3つ同じ題名があるけれど全部違う。これはベースとバイオリンのデュオ。
3曲目ファンキーな曲で、ベースが良い音でペデルセンみたいなリズムにのったメロディアスなソロを見せて良い。
4曲目“Romantic Song”という曲名でPOP調、この人一寸カントリーも入っているのかな。
5曲目、ドラム・ソロからで各人のソロで始めるからライブを多くグループで多くこなしているのかもしれません。悪くないドラム・ソロです。ピアノがマッコイを思わせるモーダルなソロです。
6曲目、グルーヴィーでホットなバイオリンのソロ、かなりモーダルでこのアルバムでもコルトレーンを思い出します。
7曲目、これだけはシンセとエレベを使った幻想的な締めにしています。


MUSIC FOR M / MACIEJ STRZELCZYK

Bass – Olgierd Walicki
Design – Studio JAZZ
Drums – Grzegorz Grzyb
Piano – Janusz Skowron
Violin, Composed By – Maciej Strzelczyk

1 Music For M - Bluesomaniac
2 Music For M
3 Baby Of Summer
4 Romantic Song
5 Skifter
6 It's All Right
7 Music For M

それでもう一枚買ったのがこちらもポーランドの、しかし録音は2015年の新しいもの。



バイオリンのBartosz Dworakと言う人のカルテット、まだ若い人たちのカルテットです。



こちらは繊細な少し屈折した静かな曲集。20年の開きがあって、そのどちらもジャズを体験してきているけど、この歳になったいまライヴにいくならば乗りの良い古いほうに行くだろうな。



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約束の海  山崎豊子 著

2016-10-01 18:25:37 | 


山崎豊子氏の遺作が文庫で出ていたので買ってみた。
どうやら未完の様ではあるが、「華麗なる一族」以後「不毛地帯」「二つの祖国」「沈まぬ太陽」と読み継いでいるのでこれはお世話になったお別れだから読んでみた。
自衛隊の潜水艦と釣り船の衝突で30名の方が亡くなった話を縦糸に、主人公の苦悩と恋が自衛隊の存在と言う問題点を考えながら進む予定だったのだろうが、残念ながら主人公が苦悩を抱えた段階で1部が終了している。

長編をずっと楽しんできたので、これはこれで残念だけれど、あえて巻末のその後というところは読まないで問題を抱えて行こうとそれが作者に対してのお礼みたいに感じます。
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