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ニコラス・フォルメルのペットは本当に上手いとおもうのだけれどペットを特におっかけていないので、出会った時にかくことにしている。最初、パリ・ビック・バンドで驚いて、最近ではダニエル・ユメールと一緒に演っていたのが何年か前だけれど、このアルバムはそれよりもっと前のアルバムだった。
フェルメルがワンホーンでミッシェル・ルグランの作品を演奏したもの、フェルメル自身がプロデュースしたものでフランスの巨匠にリスペクトが強いのだろう。
「ミシェルが私を信頼してくれて、彼と音楽を共有できたこと、また私のアーチスト人生の中で忘れることのできない会話ができたことに感謝の気持ちで一杯です。」
とノートに残していることでそのリスペクトの強さが、と言うよりか丁寧な演奏からににじみ出ています。
1曲目"イルカと少年”の選曲が良い。まさにフランスのポピュラーを作り上げた人の曲と感じます。
ルグラン自身が2曲ピアノを弾いていますが、もう一人のピアノThierry Eliezが良い。フランスの名人を集めてルグラン曲に恥じない演奏を作ろうとしたのがまざまざです。この人コモのパドロやセカレリやアドリアン・フェローと演っていました。
ベースのJerome Regardはダニエル・ユメールのバンドで一緒に演っているし、ドラムスのBenjamin Henocqも「Prysm」のメンバーで間違いない。
ルグランの曲集はジャズで幾つかでていて聴いているのでこの演奏の聞き比べになって楽しい。5曲目のミュート何かもほんとにこの人上手い。
選曲が日本人が選んだような感じだと最初思ったけれど、フランスの人が選んでもこのようになっていくのですね。ルグランがいかに人気があるかが解ります。
フォルメルの新しいのも一寸欲しくなりました。
Nicolas Folmer meets Michel Legrand
Nicolas Folmer(tp)
Michel Legrand(p,vo/7,11)
Thierry Eliez(p)
Jerome Regard(b)
Mauro Gargano(b)
Benjamin Henocq(ds)
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