9月のシルバーウィークに開催されたNESTロボコンのレスキュー競技にスタッフとしてお手伝いにいったので・・・その様子の記録(記憶)です。
いつもだと、夏休みの最後の日曜日(8月の最後の日曜日)開催されることが多かったのですが、今年はコロナ禍の影響でシルバーウィークに開催されました。
開催された競技は全部で5つ
①Kokohore! Wan Wan! (NESTロボコンオリジナル競技)
②NESTロボコン サッカー日本リーグ競技
③NESTロボコン サッカーワールドリーグ競技
④NESTロボコン レスキュー日本リーグ競技
⑤NESTロボコン レスキューワールドリーグ競技
で・・・分散のため
①は9月20日
②と③は9月21日
④と⑤は9月22日
と、バラバラに開催されました。
私はレスキュー競技のお手伝いとして、9月22日に行ったので、④と⑤を見ました。(ということで、以下の内容は④と⑤についてです。)
午前中に⑤、午後に④という、なかなか厳しいスケジュールでした。(笑)
午前中の⑤(レスキューワールドリーグ競技)は、各チームが集まって、ロボットもそれぞれ持ってきて競技をしました。ですので、まあ、いつもと同じやり方ですね。ちょっと違うのは、フィールドでの密を避けるために、フィールドでの練習時間を各チームに割り当てて、チーム毎にフィールドを専有して練習しました。
ただ、その時間が(各チーム)10分間だけ!
なかなかに厳しい!(笑)
それから、他のチームの競技もフィールドの近くで見ることができず、フィールドの近くに設置された固定カメラで撮影した映像(動画)をパドックのスクリーンに投影するのを見ていました。
でも、まあ、コロナ禍の中で、よくできた競技会だったと思います。
さて、午後の④(レスキュー日本リーグ競技)の方が、さらに素晴らしい(そして面白い)競技会でした。
チームは会場に来ないで、Zoomでオンライン参加します。
ロボットはあらかじめ共通のものが公開され、チームはそれに合わせたプログラムを作成し、オンラインで登録します。
スタッフは、登録されたプログラムをロボットに流し込みます。
そして、主審と副審(これは普通ですね)と、チームキャプテン役のスタッフがロボットを操作して、競技を実施する・・・という、面白いやり方でした。
無観客競技会 だけでなく 無選手競技会
競技の前にチームミーティングがあり、普通だったらキャプテンをフィールドに集めて、スケジュールやルールの確認などを実施しますが、今回はZoomでチーフが一人で説明します。(何か、見てると、異様・・・笑)
センサーの値は、ロボット毎に微妙に違うので、4台のロボットそれぞれの値(黒の値、白の値、銀の値など・・・)を計測して、あらかじめチームに配信しました。
フィールドは2つあり、どちらも同じコースでした。
スタッフは主審が2人、副審が2人、チームキャプテン役が4人、ロボットにプログラムを流し込む役が2人と10人で頑張りました。(勿論、そのほかにも沢山のスタッフがご尽力されていました・・・)
まず、ロボットにプログラムを流し込む役の人が、一番大変だったと思います。チームから送られてきたプログラムのどれが一番新しいものか、他のチームのプログラムと間違ってもダメだし・・・使用するロボットは4台で、順繰りに使用するのですが、そのロボットも間違わないようにしないと・・・と、大変なプレッシャーだったと思います。(本当にお疲れ様でした)
さて、競技の方は、結構平和でした。
最近のレスキューNL(Nippon league)のルールは先祖返りしたようで、救助ゾーンで救助を待つ被災者が銀と緑のシールになりました。(とっても懐かしい!)
で、いつもと違うのは・・・競技進行停止をチームキャプテンが宣言するのではなく、主審が(勝手に)判断します。ライントレースのコースであれば、コースを外れたり、逆走すれば競技進行停止なので、判断が明確ですが・・・困るのが救助部屋での競技進行停止です。
もう明確に・・・「これはダメだな」となった時に競技進行停止を取りました。
チームメンバーはZoomでスタッフを連絡を取れる状態で見ているのですが・・・競技中は指示は出せないルールでした。(だから見ているしかない・・・)
まあ、こんなやり方で競技をしてました。
「コロナ時代の新しい競技会の形」ですかねぇ!!
午後の④の競技の開会式も閉会式もありました。
・・・普段なら会場の産技高専のホールに沢山のチームメンバーとメンターや保護者、スタッフが集まって実施する開会式や閉会式なのですが・・・
今回は、選手も観客も居ないので・・・レスキューの競技会場で、机のPCに向かって淡々と式の進行をする中島先生が違和感でした。(笑)
いろいろ初めての試みで失敗や反省点もあるでしょうけど、素晴らしい競技会でした。
最後に・・・④⑤の競技はYouTubeLiveで配信されていたのですが・・・それぞれの競技を元世界チャンピオンが解説してくれていて、それがとても素晴らしい解説だったそうです。
スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。