二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

比喩のリンゴ(ポエムNO.26)

2011年07月15日 | 俳句・短歌・詩集
1 ある男の頭にやどったリンゴ館を出て べつな男の頭にやどるリンゴ館に入る。 ぼくらはシーズンに応じてウェアを取り替える。 穴だらけの茶色いヒューモア 水っぽい水いろのウィット そしてピカピカ光る銀いろのアイロニー。 詩は定義したとたんに死ぬことを知っている。 リンゴ館は昨日は居心地がよかったのに 今日はよくない。 明日はどうなんだろう? 2 夢の中でぼくが置き去りにした女が大きな声でだれかを呼んでいる。 深夜の町角で火災があり 空を紅蓮の炎がこがしている。 . . . 本文を読む
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