二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

日溜りの猫、あるいは幸福論(ポエムNO.34)

2011年07月28日 | 俳句・短歌・詩集
里山にヤマボウシの花が咲く季節 ぼくは長いあいだ暮らした女と別れて ひとり暮らしにもどった。 西の空に紫雲がたなびき エゾハルゼミかヒグラシが鳴きしきる夕方。 不幸についてはいろいろと学んできた。 映画やテレビや小説の中で。 しかし 幸福について学んでこなかったため ぼくはいまだに幸福がわからない。 幸福論というタイトルの本は掃いてすてるほど刊行されているが 不幸論というタイトルの本はこれまで読んだことがないし 見たこともない なぜだろう . . . 本文を読む
コメント