二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

二つのクラリネット五重奏曲を聴きながら

2012年10月06日 | 音楽(クラシック関連)
モーツァルトとは、何者であったのだろう?いや、抽象的な、あるいは観念的な問いを発しても仕方ない。そんなことをしても、わたしのような後世の凡人は、ただモーツァルトという名のスフィンクスにからかわれるだけが関の山である。クラシック音楽は「今年の新作・新曲はこれです」というものが、残念ながら存在しない。よく耳にすることばだけれど、1975年、ショスタコーヴィッチの死をもって、交響曲が終わってしまったように、クラシック音楽というジャンルは、若干の例外はあるにしても、創作としてはほぼその使命を終えてしまった。それとともに、作曲から演奏の時代へと移ってゆく・・・と、どんな音楽史にも、そういう意味のことが書かれている。したがって、このジャンルにおいては、J・S・バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの三人が、永久に、不動の巨星ということになる . . . 本文を読む
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