二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

病者の光学 ~梶井基次郎を読み返す♪

2019年06月11日 | 小説(国内)
   (新潮文庫版には、20編の短編が収録されている) いまさらわたしなどが遅ればせながら指摘するのも大人げないようではあるが、短編作家としての梶井基次郎は天才である。 ふとしたきっかけがあって、先日、新潮文庫で「檸檬」を読み返すという経験をしたのだ。 そうして、やっぱり絶句せざるをえなかった。 ほぼ完璧(=_=) 小説というより、散文詩あるいは小品というジャンルに属するものだろうが、これほ . . . 本文を読む
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