![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/f6/f51f3e294efa7eebd8d8e87f7742d29b.jpg)
わたしは現在、mixiアルバムに196個のアルバムを置いている。
さっき、ほかにすること、したいことがなかったので、それらのアルバムを振り返りながらざっと見晴るかしてみた。
すると、劇的な変化が起こったのは、2010年10月14日であったことがわかる。
この日、何があったのか?
何てことはない。
1台のカメラが、わたしの手許にやってきたのである。
それまでの主力機は、
ニコンD70
ニコンD80
キヤノンIXY900is
・・・の3台。
これで、チョウや甲虫などをもっぱら撮ってきた。
そこにくわわった、LUMIX LX5という、レンズ交換のできない、コンパクトなデジタルカメラ。
アマチュアなので、40年という長い写歴の中で、ヌード写真をのぞく写真を、いろいろと撮ってはきたけれど、2010年10月14日の数日前までは、昆虫写真の撮影に夢中だったのである。
LUMIX LX5は現行機種なので、カメラ店の店頭に、3万円とちょっとのお値段で、まだ新品がならんでいる。
昆虫写真に関心をなくしてしまったわけではないが、この日を境に、わたしは街角写真を中心に据えて、北関東の地方都市を散策するようになった。
たった1台のコンデジの出現で、これほどの変化があらわれるのは、むしろめずらしいケースだろう。
斜光線が平凡な街のたたずまいを、ステージに変えるシーズン。
そして、東日本大震災まえの、夜の前橋。
ニコンD80がやってきたときもそうだったが、なぜか、新機種がくると、夜の街が撮りたくなる。それは高感度特性の改善に、わたしは、この何年か、ずっと注目してきたからである。
いま見返していると、この街角散歩シリーズには、いろいろな要素がすべてぶち込んである(笑)。
夜への階段
草木図譜
フラグメント
猫写真 犬写真
ストリート人物スナップ
散歩写真
これらが、いわばごった煮となって、次からつぎへとあらわれてくる。
街角とは、本来そうしたもので、その場にあるものは原則として、すべて被写体となりうる。
「へええ、こんな写真を撮ってきたんだ!?」
・・・といったように、忘れてしまっている写真、興味が半減してしまって、なんでこんなものアップしたんだろうと感じられる写真もむろんあるけれど、大半は、その写真は、わたしの記憶の貯蔵庫に眠っていて、その日、その瞬間の光景を、ありありと思い出すことができる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/bd/fba68ea4b4e73a87d7b245e543fc1d23.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/73/d02c27ac529e4c4dd035f7a74a22dbf8.jpg)
必要以上に、現実を美化せず、コンポラ風に、さりげなく淡々と撮ってゆく。
しかし、ときには、思い入れたっぷりに、ボケを効かせて、情緒に浸り込むことをおそれずに、写真を撮り、セレクトし、大抵はほんのちょっとレタッチし、たまにはトリミングさえして、アルバムにする。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ca/e87f18037bd7a36dcef216437462d67f.jpg)
10月のひかり・・・が、何かのはじまりなのだ。
斜光線が、古びた街のテクスチャーを、彫りの深い陰翳とともに浮かびあがらせる。
街角が、観客のいないステージになってゆく。
11月、12月、そして1月をくわえてもいい。
英語にはafternoon shadowということばがあり、朝に剃ったひげが、午後になってうっすらのびてきた状態をいうらしいが、直訳すれば「午後のひかり」ということになる。
そのひかりが、わたしにささやきかける。
「永遠なものなど、この世には存在しない。いま、この一瞬だけなのだ。だから、この日、この場の出会いの光景を、とことん味わえ」と。
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・・・さてさて、最後におまけの一枚。
これは44、5歳のころ、わたしが夜の巷を彷徨し、スナックやパブで酒を飲んではカラオケを歌って、人生の享楽を謳歌していたころの一枚であ~る(笑)。
撮影地は、東京新宿の地下街。
オールディーズのライブハウス「アムトラック」で撮影したお気に入りのセルフポートレイト。今日からしばらくは、これをプロフに掲げておこう。手にしているのは、このころ、どこへいくにも持ち歩いていたオリンパスのμ(ミュー)というコンパクトなフィルムカメラ。
その後このカメラは、娘が渡米するときにプレゼントしたのだが、もう彼女の手許にはないだろう。フィルムからスキャンしたのが、どこかから出てきた(^^;)
※新宿「アムトラック」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1455726049
http://www.ii-okinawa.ne.jp/people/rapha/hourou/amtra.htm