二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

変わっていくもの変わらないもの

2013年08月30日 | Blog & Photo
さっきカメラのキタムラ前橋上小出店へ、仕上がったブローニーネガカラーを受け取りにいったら、店長のAさんが「Hさん、長いあいだありがとうございました。転勤と決まりました。いろいろとお世話になって」といわれた。
わたしはAさんより、Bさんのほうがウマが合うので、もっぱらBさんからカメラやレンズを買っていた。9年間店長を勤めたAさんは、兵庫県宝塚へ家族をつれて9月にお引越し。

たまにはヤマダ電機、BICカメラへも出かけるけれど、機材もフィルムも現像も90%はキタムラで買っていた。
変わっていくものがあり、変わらないものがある。しかし、変わらないものも、いつかは変わる。写真は記録だというけれど、それは人の心のあるパースペクティヴのなかでは、“記憶”と不可分なもの。だから郷土を遊覧する。記録し、記憶にしばしとどめおくために。

臨時収入があって予算ができたため、このところ、「カメラが欲しい」という病が再燃し、あれこれと検討してきた。
ライカはあと少しで買う・・・ところまでいった。M6にするかM5にするかで悩んでいるうち、熱が徐々にひいてしまった。「フィルムカメラをこれ以上増やすのはやめておこう」と。
その当のライカすら、メーカーの未来はデジタルにあると、とっくに見極めているのだから。

過去を振り返ったり、大切にしたりするのは、普通そういわれているよりはるかに深く、人間の本質にかかわる問題であるだろう。
それを踏まえたうえで、デジタル対フィルムの比率をおおよそ9:1とすることに、このごろようやく決心がついてきた。機材は手持ちのニコンやローライをとことん(・・・というほど撮るかどうか)使い倒す(^^;)
森山さんにしろ、荒木さんにしろ、ビジネス系ではないフォトグラファーがすでにデジタルを使いはじめている。時代の巨大な潮流は、個人の嗜好をのみこんでものともせず、滔々と流れていく。
なんだかんだいいながら、冷蔵庫にはブローニーと、35㎜フィルムをある程度・・・1年間はまにあうくらいストックしてある。

フィルムカメラの新製品はもう生まれないが、デジタルの新製品は魅力たっぷりのキャッチをまとって、怒涛のように各社から発売されている。
このごろでは買う、買わないは別として、好奇心半分で、新製品のカタログをもらってきたり、キタムラで実機をいじくり倒したりするのが、気晴らしとなっている。
「今度のGRって、すごいポテンシャルをひめている。とはいえ、28㎜の単焦点レンズ、いったいどれほど出番がつくれるかな?」
「ソニーのRX100Ⅱはなかなか画質がいいですね。高感度特性も確実に進化している。だけど、なんとしてもわたしの手には小さすぎる。グリップをつければいいのかな?」

そんな自問自答をくり返しながら、情報誌を読み、カタログを隅からすみまで読みふける。
変わっていくもの:デジタルカメラ
変わらないもの:フィルムカメラ

この二つのあいだで、いましばらくは心が揺れつづけるだろう。わたし的には双方が欲しいというのが本音。そしてどちらも失いたくはない。
キタムラのネットショップには「中古カメラ・レンズ」コーナーがあり、最近はよく閲覧している。そのうち、なにか衝動買いしてしまうのかな、わたしの過去の過ちを振り返って反省すれば(笑)。
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