二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

2014年ベストセレクション 第7回「片隅の小さな世界」より

2014年12月18日 | Blog & Photo
さて・・・第7回にたどりついた。
残りはこのページをふくめ、以下のようにすすんでいく。

7.片隅の小さな世界
8.草木図譜
9.鳥類図譜
10.Newフラグメント


「片隅の小さな世界」というのは、別な表現を用いれば「昆虫図譜」ということになる。
mixiをはじめたのが2008年1月のこと。
そのころは、ほとんど昆虫写真一本槍だったから、昆虫写真とのおつきあいは10年♪
昆虫写真はmixiをスタートさせる前、2005年からやっている。

http://www.geocities.jp/syugen2005/this-summer-butterflys-1.htm

これがわたしの最初の1年の収穫・・・その一部。
カメラはニコンのD70のころだった。
10年目の「昆虫図譜」ということだ。


7-1top画像「ミドリシジミ」(・・・他に近似種がいるので、おそらくは・・・ということにしてある)
6月中旬ころから、7月中旬にかけて、年に1回だけ姿をあらわすゼフィルスという異名をもつチョウ。かつて夢中になったことがある。
翅を開くと、ブルーメタリックの鱗粉がとても美しいが、またそうやすやすとは撮影できない。希少種といってイイと思う(^-^*)/


7-2「アリグモ」
これは数年前、フィールドを歩いていて、偶然出くわしたクモ。
図鑑やネットで調べ、これが「アリグモ」というクモの仲間だと知ったときはビックリ(@_@。
等倍マクロを使用してもクリアに写し止めるのはむずかしいと判断し、トリミングしてととのえた。そのため、ピントが甘くなった(;´-`


7-3「ツバメシジミ」
「あ、こんなところにムラサキシジミ~」と思って近づき、ファインダーをのぞいたら、なんとなんと、糸くずのようなテールがある!!!
10年間でたった一度だけ見て、撮影したことがある。わたしにとっては“再会”だけれど、この日は、かなり近づくことができ、わくわくしながらたっぷり時間をかけて写しとめた(*・ ・*)
はじめは遠くから恐る恐る・・・そしてジリジリ距離をつめていく。場所は利根の河川敷緑地。
本来は南方系のチョウであるから、このあたりでは迷蝶といえるかも。


7-4「ルリモンハナバチ」
わたしがこれまでに出会うことができたハチの仲間では、オオセイボウとこのルリモンハナバチがずば抜けて美しい♪
希少種といえるかどうか知らないが、そう滅多に見られない。見られても、撮影できるかどうか。
このハチにも、過去に3-4回しか遭遇していない。


7-5「シロスジカミキリ」
わが国最大のカミキリムシ。
このカミキリとも、過去に一回だけ出会っているが、“証拠写真”しか撮れていなかった。
群馬ではよく見かけるという人がいるが、わたしにはご縁がなかった。
サイズのでかさでは、日本カミキリムシの王者。
ふり仰いだら、手がとどきそうな頭上にいた。アングルを変えながら、夢中で14-5枚シャッターを切った。


<おまけ>「アカボシゴマダラ」
左が在来種、ゴマダラチョウ。樹液場をめぐって、スズメバチ、カナブンと争っていた。
はじめてアカボシと遭遇したのは、2014年6月19日、秩父。
これは、7月に入るころ、利根川の河川敷公園に、アカボシが姿を見せたときのショット( ゜∀゜) 昨年だか、今年だかわからないが、恐るべきスピードで、棲息範囲を広げ、わが家の裏庭にまでやってきた。
これは心ないマニアが放蝶したものが拡散をつづけているので、在来種が淘汰されるのでは・・・と懸念する声がある。
ツマグロは単なる北上種だけれど、こちらはうっかりすると、生態系に混乱をもたらす可能性がある。ただし、わたしが観察していたところ、ゴマダラチョウのほうが威勢がよく、アカボシという侵入者を追い払う場面が見られた。

いま振り返ってみると、この昆虫図譜「片隅の小さな世界」が、夏場限定とはいえ、一番豊漁であった気がする。
遇いたい昆虫たちに遇え、合格点のショットを、予想以上に撮ることができたのだから♪
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