夕方は晩飯をつくるため直帰するか、本屋さんに引っかかっているか・・・で、あまり時間がない。
しかし、この時季ともなると、夕暮れの訪れがはやくなり、仕事中に、マジックアワーに遭遇したり、夜間撮影のシャッターチャンスが、目の前にやってきたりする。
トップにあげたのは、会社へもどる途中の街路。右の店舗は、本屋さん(小型)。
クルマをこの本屋さんのPに駐車し、ニコンD7000と35mmF1.8レンズで、手持ちプログラム撮影。ISO3200、補正+0.3。絞り、シャッタースピードなどほかの設定は、急いでいたので、覚えてはいない。
数年前までは、こんな写真は、三脚がなければ、とても撮影できなかった世界である。
わたしのようなベテランは、まずそのことに感動している(笑)。
わたし的には、ウェブ使用では、ISO3200が実用の域に入ってきた・・・と判断している。撮影領域が、ぐ~んと拡がる(^_^)/~
こちらは、信号待ちのとき、目の前の普通の交差点。
クルマのフロントガラス越しに撮っている。
D7000のWBのオートには「電球色を残す」という設定があり、それが、照明に反応している。
ついでにこれも。
強烈な点光源や、ミックス光がランダムに散らばる、厳しい撮影条件。
D7000と最新のレンズは、よくこの画面に追従し、フォローしている。
危険がともなうので、こういう場合は、ほとんどノーファインダとなる。
D80を買ったときも、その高感度特性が雑誌等で話題になり、わたしは夜のアーケード街を散策しながら、試写したことがあった。しかし、あの当時はISO800が上限で、1600ともなると、ノイジーでとても使う気にはなれなかった。
夜の街は、とくに地方都市などは、かの震災以降、とても暗くなり、撮影ポイントがへってしまった(=_=)
だけど、カメラマンの本能は、こういう時間帯の中に、人びとの見せる顔がまたあることをつげている。いわば「その場の空気」と、その瞬間の表情を、まるごとつかまえたい、と。
わたしはよく、スイッチをONにしたまま、カメラを助手席に放り出しておく。
(長時間クルマからはなれるときは、さすがに「車上あらし」がこわいので、100均で買ったズタ袋におさめておくけれど・・・)
そうしておくだけで、視神経が敏感になって、目玉が被写体をさがしはじめる(笑)。
レスポンスのいいカメラ、高感度特性にすぐれたカメラ、小型軽量なカメラ――ごくカンタンにいえば、それが、わたしの理想のカメラである。
モデルチェンジがめまぐるしいので、低価格というのも、その条件のひとつ。
こういった愉しみをわたしは「夜スナの醍醐味」と自己流に名づけている(^^;)
これもそんな一枚かな?
信号待ちで、助手席側の窓越しショット。レンタルDVDの「GEOゲオ」の店内である。
東京や横浜の夜景スポットのような定番ものではなく、自分自身のテリトリーの中で、これまでは指をくわえ、見過ごすしかなかった情景を撮る! 撮影領域は、たしかに、拡がり、ISO1600から、3200へ、そして6400へ。
実用感度の上限がどんどんのびて、ごくフツーに、だれもが「夜スナ」が撮れる時代をむかえたのである。