この秋、カメラメーカー各社の新製品がほぼ出そろった。
最後にお目見えしたのが、キヤノン、パワーショットS100。
1.7型の撮像素子を搭載したS95の評価はいまだに高く、売れつづけているが、
さらにパワーアップして、高感度特性がよくなったようである。
夜の領域を切り開く、デジタルカメラの新製品。
わたしがいちばん注目しているのは、オリンパスPEN軍団はさておき、ソニーのNEX5と、FUJIのX10ということになるが、さてさてどうしたものか、いつのタイミングで「買う」かとおもって、先日「アサヒカメラ」を手に入れ、昨夜は帰りがけに、ためらっていた「日本カメラ」も・・・。
「日本カメラ」12月号では、なんと、赤城耕一さんを主筆として、「まるごとZUIKOブック」なるものが、別冊付録となっている。ZUIKOレンズ、75周年――だそうである。
わたしは、5、6年寝かせっぱなしだが、OM-1と、28mmF3.5、50mmF1.8レンズをもっている。
OM-2もあったが、こちらは数本のレンズといっしょに、もう手放してしまった(^^;)
どういうわけか、マイミクさんには、オリンパスファンが多いから、「日本カメラ」12月号を買った人もいるに違いない。
歴代のオリンパスの名機たち。
ライカのM6あたりまでのM型もそうだが、オリンパスの名機には、単に道具というより、人間的な魅力をもったものがあって、ニコン、キヤノンとは違った味わいがある。
カメラと人間とのパーソナルな関係・・・とでもいったら、その味わいがわかるだろうか?
今回のオリンパス経営陣のスキャンダルと、米谷さんをシンボルとするオリンパス・スピリットのあいだには、なんという大きなへだたりがあることだろう。
数ある製品のうちから、どれを相棒に指名し、撮影に連れ出すのか?
それはそのまま「いったいあなたは、どんな写真がとりたいの?」
という問いかけと、直結しているようなところがある。
物欲にかられ、あれも欲しい、これも・・・と、気持が波立つけれど、一度に持ち歩ける機材は、せいぜい2台か3台。それが、使う人の感性とマッチしたとき、名作が生まれてくるのである。
デジタル新時代。
テクノロジーの進歩は止まらず、激烈なシェア争いの中で、目まぐるしいほどのモデルチェンジがくり返されるため、一台の愛機を10年使いつづけるなんてことは、もう遠い夢なのかもしれないが・・・。
写真は、数日前の信号待ち。
CX4の200mm域で、助手席側の窓越しショット。
そしてこちらは昨日、夕刻に見かけた虹。
点景人物を入れたかったが、あいにく見あたらず、三毛ネコさん自身が、シルエットで登場となった(笑)。