昨日はむりやり時間をひねり出し、この秋はじめての街撮りを愉しんだ。
体調があまりよくなくて、足許がふらついたが、撮影しているうち、シャキッとしてきた。
なにしろ、お日様が顔を出したのが、久しぶりだったので・・・。
このあたりには、昭和のおもかげがかなり残っている。
前橋は戦火に焼かれた町。
全国各地に散らばる昭和町という名称の中には、その戦火に焼け出された人びとが住みついたため、新開地として誕生したものがあるのではないか?
造り酒屋や銭湯が、かろうじて数軒生き残っているのが、なんとも奥ゆかしい(笑)。
トップにあげたのは、町の魚屋さん。
郊外に大型ショッピングモールのようなものがいくつかできて、町中は年々さびれてしまい、いまでは、老舗のこういった専門店をさがすのはたいへんである。
カメラを手にして歩いていると、時間がたつのを忘れる。
鼻先をかすめるように、記憶が立ちのぼってくる。
アルバムから、お気に入りを何枚かピックアップしておこう。
虱つぶしに撮影し、記録していきたいが、時間にも体力にも限界がある。
人影のほとんどない、平日の静かな町が、わたしを記憶の迷宮世界へといざなう。
そこはささやかな、ささやかな歳月のよどみ・・・。
通りすぎていった人びとのささやきが、耳をすませば聞こえてくる。
そういう街角へ、レンズを向ける。
mixiアルバム「S町界隈」はこちら。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000040283880&owner_id=4279073