二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

耳をすまそう(ポエムNO.3-28)

2020年02月21日 | 俳句・短歌・詩集
こころからこころへと
ことばたちが飛びめぐっている
冬の渡り鳥のように
あるいは春先のメジロのように。

隣の人としゃべってばかりいないで
スマホで動画ばかり視ていないで
いのちの静けさに耳をすまそう。
きみは近ごろブラームスばかり聴いているというけど

音楽が終ったあとの部屋では
いのちの静けさがたちこめている。
敏感なアンテナを備えていれば
ほの暗い体内の かすかなそよぎが感じられるよね。

さっきまでギャオギャオ遊んでいた二匹の猫も消えてしまったな。
まもなく朝がやってくる。
何の変哲もない 平凡な朝が。
いのちの静けさに耳をすますのにうってつけの朝が。

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