二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

植物ワイパーと路上観察

2011年01月16日 | Blog & Photo
「植物ワイパーって、なんだ?」 と思われた方が多いでしょう。 そう、これは赤瀬川原平さんの、いわば造語。 赤瀬川さんを知らない方は、ググッて調べてみて下さい。 他に類をみない、美術界ではたいへんユニークな存在。 その後、写真家として有名になったり、尾辻克彦名義で小説を書き、芥川賞まで受賞されている。 ここでは、写真家赤瀬川原平について、ちょっとふれてみたいのですね。 このあいだ、工場街を散歩し . . . 本文を読む
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カール・ベームが主役だったころ

2011年01月16日 | 音楽(クラシック関連)
わたしはいつのころからか、TVをめったに見なくなってしまった。 「見なくても、帰宅するとまずTVのスイッチを入れる」という習慣が、かつてはあった。そのころから比べ、なんという違いだろう。 音が欲しくなると、昨年4月に買ったミニコンで、クラシックを聴く。 この10日間、いちばんよく、何度も耳を澄ませたのは、つぎの2枚。 1.「バッハピアノ協奏曲」1番ニ短調、3番ニ長調、5番ヘ短調、6番ヘ長調 ピ . . . 本文を読む
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「航海日誌」 blogタイトル変更

2011年01月14日 | Blog & Photo
田中長徳さんがいう「カメラ人類」の端くれたるわたしは、 三十数年にわたって、さまざまなカメラ・レンズとおつきあいしてきた。 むろん、デジタルより、フィルム時代のほうが、はるかに長い。 フィルムのカメラは数年前、お金が必要になり、70%は売却してしまったが、 それでも、まだ、6、7台は手許に残っている。 ふと思い立って、本日は長年愛用しているカメラバッグを撮影したので、 画像をアップしておこう。 . . . 本文を読む
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1月の光

2011年01月13日 | Blog & Photo
高崎、前橋、伊勢崎、桐生、大間々、栃木、足利、富岡、安中、秩父、太田・大泉、深谷、行田の町々を歩いてきた。 午後になって眺める町の彩りは、時間を超越したような、生活のにおいを、あるときは強烈に、またあるときはうっすらと、カメラを手にしたわたしに語りかける。 10年前と、10年後。 そして「いま」。 商業地や住宅地ばかりではなく、 工場地帯を歩いてみよう・・・。 生活のいわば「裏をささ . . . 本文を読む
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ポートレイト

2011年01月10日 | Blog & Photo
いまでこそ、人間を被写体にすることは少なくなったけれど、 以前はよく人間を撮影していた。 街角写真・・・・     ウジェーヌ・アジェ、森山大道 ポートレイト・・・・   アウグスト・ザンダー、荒木経惟、橋口譲二 スナップショット・・・・ カルティエ=ブレッソン、ロバート・フランク、ウィリアム・クライン 風景写真・・・・     前田真三、竹内敏信 クローズアップ・・・・  木原和人 ドキュメンタ . . . 本文を読む
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この世の光景

2011年01月09日 | Blog & Photo
このあいだアメリカのカメラの情報サイトを見ていたら、オリンパスのLUMIX LX5の対抗機種とみられるカメラとならんで、PEN E-PL2のレビューが載っていた。 オリンパスはE-PL1sをまだリリースしたばかり。ここ2、3年のオリンパスの動きはめまぐるしいばかりで、買おうと考えている人は、そのタイミングを計るのがむずかしいだろう。価格.comなどを見ると、デジタルカメラの値落ちのスピードはすさま . . . 本文を読む
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好き、嫌い、その中間

2011年01月05日 | Blog & Photo
好きと嫌いは、ほんとうに厄介な問題である・・・と、わたしは考えてきた。 Aちゃんより、Bちゃんが、うどんより、ソバが、イエローよりブルーが好き。 理由がないようであり、あるようでない。 しかも、よく考えてみると、好きと嫌いの中間にも、いろいろな段階があり、グレー・ゾーンは、無限に近く拡がっている。 人間の脳は、たとえどんなに知的な人でも、10%の意識と、90%の無意識でできている。そこがおもしろ . . . 本文を読む
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人混みが苦手

2011年01月03日 | Blog & Photo
東京暮らしを8年間したので、若いころは「こんなものか」と平気だったし、子育て時代は、渋滞などものともせず、日曜日のたび、あちこちの観光地へ出かけていたのに、 50歳になるころから、人混みを厭うようになった。 今日は撮影で行田へいこうかと考え、高崎I.C.の近くまでいったが、上り方面の渋滞情報を見て、方向転換。コンビニに立ち寄っただけで、帰ってきた。 時間も遅くなっていた。 近所の住人や親戚が、ぱ . . . 本文を読む
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今年最初の一冊「銃・病原菌・鉄」

2011年01月02日 | エッセイ・評論(海外)
昨日は菩提寺へ、恒例の挨拶に出かけたほか、家で寝正月をしていた。とはいえ、妹二人が近隣に住んでいるため、甥や姪がやってきて、久々に孫の顔を見る父母が相好をくずしっぱなし。 EOS KissX4を12月半ばに買ったところなので、85歳の老カメラマンが張り切った(笑)。わたしも数枚撮ったなかから、一枚だけ「画像貯蔵庫」に置いている。 作品という意識のまったくない、純粋な記録(のつもり・・・)。 そし . . . 本文を読む
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「肖像写真――時代のまなざし」多木浩二著(岩波新書)

2011年01月01日 | エッセイ(国内)
読み応えのある写真論を久しぶりに読んだので、忘れないうちに感想をしるしておこう。 かの「プロヴォーク」のメンバーのひとりとしてつとにお名前は存知あげていたが、その著作を読むのははじめて。 飯沢耕太郎さんが、ジャーナリスト、評論家に寄った活動が多いのに比べて、 この多木さんや、美術評論が得意な伊藤俊治さんなどは、哲学的な風合いをもった、硬質な論攷で知られる、といっていいだろう。 『ここでは写真の歴 . . . 本文を読む
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