「植物ワイパーって、なんだ?」
と思われた方が多いでしょう。
そう、これは赤瀬川原平さんの、いわば造語。
赤瀬川さんを知らない方は、ググッて調べてみて下さい。
他に類をみない、美術界ではたいへんユニークな存在。
その後、写真家として有名になったり、尾辻克彦名義で小説を書き、芥川賞まで受賞されている。
ここでは、写真家赤瀬川原平について、ちょっとふれてみたいのですね。
このあいだ、工場街を散歩し . . . 本文を読む
わたしはいつのころからか、TVをめったに見なくなってしまった。
「見なくても、帰宅するとまずTVのスイッチを入れる」という習慣が、かつてはあった。そのころから比べ、なんという違いだろう。
音が欲しくなると、昨年4月に買ったミニコンで、クラシックを聴く。
この10日間、いちばんよく、何度も耳を澄ませたのは、つぎの2枚。
1.「バッハピアノ協奏曲」1番ニ短調、3番ニ長調、5番ヘ短調、6番ヘ長調
ピ . . . 本文を読む
田中長徳さんがいう「カメラ人類」の端くれたるわたしは、
三十数年にわたって、さまざまなカメラ・レンズとおつきあいしてきた。
むろん、デジタルより、フィルム時代のほうが、はるかに長い。
フィルムのカメラは数年前、お金が必要になり、70%は売却してしまったが、
それでも、まだ、6、7台は手許に残っている。
ふと思い立って、本日は長年愛用しているカメラバッグを撮影したので、
画像をアップしておこう。
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高崎、前橋、伊勢崎、桐生、大間々、栃木、足利、富岡、安中、秩父、太田・大泉、深谷、行田の町々を歩いてきた。
午後になって眺める町の彩りは、時間を超越したような、生活のにおいを、あるときは強烈に、またあるときはうっすらと、カメラを手にしたわたしに語りかける。
10年前と、10年後。
そして「いま」。
商業地や住宅地ばかりではなく、
工場地帯を歩いてみよう・・・。
生活のいわば「裏をささ . . . 本文を読む
いまでこそ、人間を被写体にすることは少なくなったけれど、
以前はよく人間を撮影していた。
街角写真・・・・ ウジェーヌ・アジェ、森山大道
ポートレイト・・・・ アウグスト・ザンダー、荒木経惟、橋口譲二
スナップショット・・・・ カルティエ=ブレッソン、ロバート・フランク、ウィリアム・クライン
風景写真・・・・ 前田真三、竹内敏信
クローズアップ・・・・ 木原和人
ドキュメンタ . . . 本文を読む
このあいだアメリカのカメラの情報サイトを見ていたら、オリンパスのLUMIX LX5の対抗機種とみられるカメラとならんで、PEN E-PL2のレビューが載っていた。
オリンパスはE-PL1sをまだリリースしたばかり。ここ2、3年のオリンパスの動きはめまぐるしいばかりで、買おうと考えている人は、そのタイミングを計るのがむずかしいだろう。価格.comなどを見ると、デジタルカメラの値落ちのスピードはすさま . . . 本文を読む
好きと嫌いは、ほんとうに厄介な問題である・・・と、わたしは考えてきた。
Aちゃんより、Bちゃんが、うどんより、ソバが、イエローよりブルーが好き。
理由がないようであり、あるようでない。
しかも、よく考えてみると、好きと嫌いの中間にも、いろいろな段階があり、グレー・ゾーンは、無限に近く拡がっている。
人間の脳は、たとえどんなに知的な人でも、10%の意識と、90%の無意識でできている。そこがおもしろ . . . 本文を読む
東京暮らしを8年間したので、若いころは「こんなものか」と平気だったし、子育て時代は、渋滞などものともせず、日曜日のたび、あちこちの観光地へ出かけていたのに、
50歳になるころから、人混みを厭うようになった。
今日は撮影で行田へいこうかと考え、高崎I.C.の近くまでいったが、上り方面の渋滞情報を見て、方向転換。コンビニに立ち寄っただけで、帰ってきた。
時間も遅くなっていた。
近所の住人や親戚が、ぱ . . . 本文を読む
昨日は菩提寺へ、恒例の挨拶に出かけたほか、家で寝正月をしていた。とはいえ、妹二人が近隣に住んでいるため、甥や姪がやってきて、久々に孫の顔を見る父母が相好をくずしっぱなし。
EOS KissX4を12月半ばに買ったところなので、85歳の老カメラマンが張り切った(笑)。わたしも数枚撮ったなかから、一枚だけ「画像貯蔵庫」に置いている。
作品という意識のまったくない、純粋な記録(のつもり・・・)。
そし . . . 本文を読む
読み応えのある写真論を久しぶりに読んだので、忘れないうちに感想をしるしておこう。
かの「プロヴォーク」のメンバーのひとりとしてつとにお名前は存知あげていたが、その著作を読むのははじめて。
飯沢耕太郎さんが、ジャーナリスト、評論家に寄った活動が多いのに比べて、
この多木さんや、美術評論が得意な伊藤俊治さんなどは、哲学的な風合いをもった、硬質な論攷で知られる、といっていいだろう。
『ここでは写真の歴 . . . 本文を読む