1989年ソビエト共産主義が崩壊。その後アメリカを中心に西側諸国が、
資本主義を導入を目指して参入。しかし、上手くいかずロシアは混迷の時代に
突入し、90年代末期は危機に陥り、ロシアに投資していたソロスも又多くの
投資家を被害を受けたと言います。
現在プーチンの政権を見ても分かるように、西側の求めた民主主義的資本主義は
後退しています。プーチンとその取り巻きが権力と同時に富を生み出す企業を
支配し、役人が権力を持ち、汚職も酷いと言います。つまり、ロシア資本主義の
導入は失敗したのです。何故でしょうか?
此れは、知恵者の時代に突入したと見れば、全てが説明出来ます。江戸時代は
徳川家が全てを支配したのと同じです。役人、知恵者の時代の登場です。
ロシアも、始めは中国人が大挙して移入しロシア極東で多くの商売に関わったようです。
危機を感じたプーチン政権は中国人の移民を著しく制限したと言います。
しかしそれでは極東の発展は望めません。しかし中国人の大量移入は将来の脅威であり、
北朝鮮は頼りになりません。そうです、極東は日本抜きには繁栄はあり得ないことは
素人でも分かります。これが、最近のプーチン政権の日本へのラブコールと
思われます。問題は日本がそれをどのように受け取るかです。
領土問題をとっても、武人の時代の韓国や中国とは話が出来ないのは目に見えています。
武人は力を信奉しますから、軍事力を行使しないと見られている日本は
中韓には尊敬されないのです。むしろ馬鹿にされます。
しかしロシアは領土問題の存在そのものを認めており、中韓とは全く異なります。
つまり交渉次第と言う事でしょう。
ロシアが日本の江戸時代の様に知恵者の国とすれば、世界で傍若無人に振る舞い
キリスト教の普及と日本の支配を目指したポルトガルを幕府は追放し、幕府成立31年後
1634年に作った長崎の出島を、その7年後ポルトガルから1641年オランダへと替え、
武装と宗教活動を禁止して商取引のにみ限定したのは、今のプーチンの
動きに似ています。つまり、中国商人を追放し、商売のみに徹する日本に
ラブコールを送っている事です。
江戸時代幕府が、国土を荒らされ、支配されることを極度に恐れたように、ロシアも
外資の参入を制限しつつ管理下に於こうとしています。
資本鎖国と出島方式による世界との貿易です。これに最適な国は、西側ではドイツ、
イタリア等、極東では、日本の企業以外にはありません。さすがのソロスも、
資本主義になると誤解して、ロシアでは膨大な損失を負っています。
ロシアは知恵者の時代、血筋、仲間、地位、役人等の知恵者、僧侶、知識人等が国を
支配し金よりも地位・身分を重視する時代に入ったと知ることは非常に大切です。
勿論ロシア帝国や共産主義時代の様な武力は二の次ですから、日本が
侵略される恐れは、ほぼないでしょう。それが中韓と異なるところです。
ロシアでは、今一部の人が弾圧されていますが、所謂共産主義打倒に立ち上がった
以前の知識層は殆ど沈黙しています。
つまり、知恵者は優遇されているからです。
ポルトガルの出島が出来たのは幕府形成後31年後、オランダに変更したのが38年後。
此れを1989年に足せば、2020年、2027年。つまり日本政府とロシア政府が公式に
出島方式を採用する時期が見えます。前にも書きましたが、日本国債が暴落し、
2020年から原油等商品価格が暴落し、お互い傷ついた国同士が慰め合うのは
2020年以降が良いと書いた予想にぴったり合います。
2020~2027日本とロシアのハネムーンか? 誰が嫉妬するかな??