
以前にGOLD/SILVER の予測を書きました。G/S比率は70前後まで上がり、最後はつまり今回の
暴騰の時点で、15前後まで下がると書きました。今回はその途中経過を検討してみます。
何故銀なのかまだ納得しない人もいるでしょうから、再度書きます。
1971年のニクソンショック後、世界は経済環境が激変したと書きました。貴金属はその貨幣の
番人から、単なる商品へと格下げしたのです。これを理解しないと、金は紙の紙幣よりも価値
が有るからとか、ドルの価値を維持するためにはゴールドの価格を下げる必要が有るとか、
FRBがドルを垂れ流して世界にインフレを齎したので、今後は金本位制が復活するべき
とかの、期待を込めての金の価格の予想に成り、間違いの元となります。
金は市場に委ねられた1商品なのです。それは市場に委ねられ民営化された国鉄→JRや
民営化された郵便局等と同じ運命なのです。従って金融帝国が元気な内は
その民営化=商品化に変化は起こらないと予想されます。
1971年国家の束縛から解け放たれたゴールドが、その価格のサイクルを造り始めてから、
2013年現在の波動は、そのサイクルⅢ波の途中で有る事は見てきました。何事も
サイクルを完成しない事には崩壊しません。言い換えれば、今回のサイクルⅢの
一段下の波動、先ず、プライマリ―波の第⑤波が完成するのが先です。
その波の完成は2016~2017年前後が予想されます。それでも波動の完成は、サイクル
第Ⅲが終わったのみであり、最後のサイクルⅤを完成しない事にはその暴落もあり得ません。
つまり次回の不景気である、2029年~2046年がサイクルⅤを造る時期ですから、
それまでは、価格は原則として上昇の過程で有るのです。その後は波動の理論に
よれば、つまりサイクルⅤの後は大暴落となりますから、その時にはゴールド
の市場化の中止、つまり国家の再度の統制が起こる事が予想されます。
その時は正に、2046年からの米英の資本主義の崩壊の過程ですから、多分英米でのゴールド
取引は1971年以前の様に国家の統制が予想されます。表現を変えれば、金本位制は
2046年までは起こりえないのです。これが波動による予測です。
2029年の世界的株価の崩壊、英米では資本主義の崩壊が始まれば、最後の貴金属の奪い合いが
世界的規模で起こると予想されます。前回予測した世界的市民戦争です。前回はその時の
金価格の予想は7万ドルとしましたが、金の第5番目の波は強力な暴騰を起こす事が
あり得ますから、その倍の価格も考慮する必要もあります。
つまり、金価格=14万ドル/1㌉もあり得ると言う事です。これは自動的に世界の国は紙幣を
垂れ流しているとの予想にも成ります。同時に大混乱=世界的市民戦争をも予想します。
儲けから見たら銀

今回のG/Sの比率は、図から67で折り返しているのが見えます。多分このまま下がっていくと
予想します。前回の予想の70までは届きませんでしたが、上がってから下がるであろうと言う
予測は当たっていると言う事に成ります。3の差は許せる誤差の内でしょう。

更に上図から、1980年前後の貴金属の暴騰時はG/S比は15前後まで下がったのが見て取れます。
今回の暴騰時もその比率になると予想されます。つまり比が≒60前後から≒15前後に下がると
言う事は、今後は、相対的に銀の上昇の勢いが4倍である事を意味します。

つまり銀に今投資すれば最後の暴騰時は、ゴールドのリターンに比して銀はその4倍のリターンが
予想されと言う事です。100万円投資して、例えば金が400万円になったとしたら、
銀は400x4=1600万円のリターンが予測されます。当然銀が魅力でしょう。

但し大投資家にとっては、銀の市場は規模が金市場よりも小さので、売買には少し難が有ります。
つまり変動しやすと言う事です。しかしそれでも銀の生産量は金の10倍近くあると言われますから
最後は金の15分の1まで上がった価格のお蔭で、銀と金の総市場資産は同程度になります。
銀はその変動が激しいと言う事は、逆にその変動の差額を儲けられる人には、最高の波乗りです。
波乗りが上手であれば・・という前提ですが。