ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

徹夜の看病

2010-09-12 | ペット・動植物
昨晩はオールブラックスが辛くもワラビーズを下し、トライネーションズを全勝で終えたことに安堵しつつ、(まだ香港で1試合あるんですけどね~)
「さぁ、寝ようか。」
という段になって、
「ん?」


チャッチャの様子がヘン


軽い低血糖のようで少し様子を見てから、いつものように血糖値を上げるべく電子レンジで濃い砂糖水を作り、スポイトで飲ませました。

チャッチャの場合、低血糖だと目がパチパチとしばたき、耳や顔などがヒクヒク痙攣するので(ヒゲが不自然に動きます)、わかりやすいです。

その前にお腹をペッタリ床につけて腹ばいになり(腰が抜けています)、普段と違う場所にいたりすることで気が付くこともあります。

危ないサイン、ライオン座り



砂糖水を飲ませているうちに放尿。これはもう慣れっこなのでチャッチャの下半身はしっかりバスタオルで巻いてありました。低血糖を起こすと腰が抜けて歩けなくなり、ずっとトイレを我慢した状態なので時間の問題で漏らしてしまうのです。逆に、それまで我慢しているところが立派。

しばらくすると、目に生気が戻り(血糖値が戻るため)、お腹がグルグル鳴って外に行きたがります。どうも砂糖水が消化不良になるようで(普段、口にしないものだから?)外で用を足したいのです。

チャッチャは小さい方の用足しは家でするのですが(むしろ家が好きで、わざわざ帰ってきてトイレだけしてまた出かけていくこともあります)、
大きい方は「絶対外派」で、雨の中でも出かけて行きます。(天晴れ!)


しかし、昨晩は外に出たがらず、
「出ないの?」
と思いつつも、すでに1時を回っていてこちらも相当の眠気。


覚悟してカーペットの上に寝転がり、チャッチャに添い寝することに。
ベッドに入ってしまうとチャッチャの気配がわからなくなり、こちらも熟睡してしまうので、何かあっても気付かない可能性があるからです。

バスローブに包まり、寝ている夫からブランケットを一枚引っぺがして、チャッチャの横にゴロ~ン
これならチャッチャが動き出せばわかるはず。


けれどチャッチャは動きませんでした。


続き間になっている仕事部屋の電気を点けたままにしておいたので、ふと目が覚めたときにチャッチャの様子がすぐ目に入りました。

やっぱりヘン!
動かないのではなく、動けなかったのです。


目のパチパチと耳のピクピクが再開しており、血糖値が戻っていなかった様子。キッチンにすっ飛んで行き、再び砂糖水を作って、今度はいつもより多めに飲ませました。
「こんなに飲んだらお腹を下すのは間違いないな~」
と思いつつも、血糖値を戻さないことには大変なことになります。

目には生気がなく、白目を剥いていないだけましという状態でした。
毛がゴワゴワして脱水症状を起こしているのに、お腹は水が溜まったように大きくなっています。身体全体がズシリと重く全く力が入っていません。


この時点で3時近かったと思いますが時計を見ている余裕もありません。
再びチャッチャを寝かせ、私も横になり、なでているうちにウトウトウト。


やや間があって、今度はヒクッヒクッという音で目が覚め、
「これは!」
と慌ててチャッチャを抱き上げました。吐く直前の胃が踊っている音です。


フローリングの仕事部屋に足を踏み入れたとたん、
ゲー
全く消化されていない夜ご飯に食べた肉などが出てきて、その後に飲ませた砂糖水が効かなかった意味がわかりました 吐いた勢いでお腹も下ってしまい、こちらは間一髪で猫トイレでキャッチ。難を逃れました。

全く吸収されていなかった砂糖水を再び作って飲ませ、猫トイレもざっと洗いました。この時点で4時を回っていたと思います。

吐いたものを片付けていると、胸のつかえがとれたせいか、チャッチャは水を飲もうと力を振り絞って水のボールまで行き、飲み始めました。
けれど、咳き込んだとたん下からも出てしまい、お腹の中が相当下っているよう。再び床掃除。これは寝かせる場所を気をつけないと~


さすがに空腹で飲んだ3回目の砂糖水が効いたようで、フラフラながらも外に行きたがります。まだお腹が下っているので用を足したいのでしょう。
しかし、ここで外に出したら運動することでまた血糖値が下がる可能性があります。症状が軽い時は出してしまうのですが、今回は危険です。


そういうときは、懐中電灯を持って散歩に付き合うのですが、さすがに私も限界でした。でも、外に行きたいとなると、チャッチャも引きません。
「どうしよう~」
と思っているところに、夫が目を覚ましました。
(なんていいヤツ というか電気をこうこうと点けても寝てたヤツ

事情を話すと、
「わかった。」
とチャッチャと一緒に外に出てくれました。ここからはバトンタッチ

しばらくして夫がベッドに戻ってきた気配。お散歩が終わったのでしょう。
そのうちまたドアを開けている気配 今度はチャッチャだけが出たよう。
かなりよくなってきたのでしょう。


今度は夫がチャッチャを呼んでいる声。外に行ったチャッチャを探しているのでしょう。ウトウトしつつも事の展開がぼんやりわかります。そのうち夫が再びベッドに戻り、その頃は外が明るくなっていました。


「ニャー」
というチャッチャの声が耳元で聞こえ、その直後に、
「大変だ~
という夫の声に飛び起きると、私たちのベッドカバーの上に粗相が


お腹が下り続けているチャッチャが(3回も砂糖水を飲ませたのでムリもないのですが)、粗相をしたことを私たちのベッドに飛び乗って教えにきたのです。それ自体、元気になった証拠で喜ぶべきことでしたが、粗相が付いた足で歩き回るので、ベッドも部屋も大変なことに

チャッチャも汚れに閉口して教えに来るのです。
(あ、ありがとね


私がチャッチャを抱えてバスルームに飛び込み、下半身をお湯で洗い、
夫はベッドカバーを引っぺがし(その下はセーフでした)、カーペットに付いた汚れを這いつくばって掃除。私は続いて、汚れ物の手洗いを


日曜早朝からドタバタドタバタやっている親に、善(13歳)はややたじろぎつつ、トイレにだけ行って再びベッドへ逆戻り。

カーペットの汚れはアロマオイルのラベンダーで再び拭き、水便が止まらなくなってしまったチャッチャは下半身をタオルでくるまれ、「小屋」(チャッチャお気に入りの段ボール箱)へ。


いろいろ汚れてしまい、とうとう古着の上に寝かされているチャッチャ。

もうこの時点では血糖値は戻っており、問題はお腹だけ。


カーペット敷きの寝室に入ってくるとややこしいので、仕事部屋と寝室の間にストーブ2台を置いて、チャッチャ用のバリケードを
「こうなったらバリケードに立てこもって徹底抗戦だニャン」
と寝不足で意味不明になっている夫

始めは寝室に入りたがったチャッチャも意味がわかったようで小屋に戻り、
水を飲んだりしている気配。トイレもすぐ隣にあります。
「もうダメ~」
ほぼ徹夜だった私はダウン。夫は汚れ物の洗濯大会を単独開催

けっきょく、後は夫に任せて昼まで寝かせてもらいました
(夫は午後になってお昼寝でバトンタッチ。日曜日で本当によかったです)


今回もサバイブしてくれた18歳のチャッチャに心から感謝です

こんなにひどい低血糖はここ2年ほどなかったはず。
(一晩中、一睡もしておらず相当疲れたと思います)

こんな時にまでカメラ目線、ありがとう~




けっきょく、チャッチャは今日1日こんこんと眠っていました。

ご苦労さん


99.9%の方には何の役にも立たない、糖尿病猫のリアルライフでした。