ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

アップサイクルかくありき

2015-10-22 | 家事・家計・リサイクル
おーやってるやってる

改装?
修理?
屋根が割れてる?


この家、持ち上がってます。

床下から向こうの庭が見えます


巨大なジャッキで人の頭上にまで持ち上げています。

このまま隣の巨大なトラックに載せて
中古車のように運んじゃおう
というんだから、実にNZじゃありませんか


こうして積んでいるのは何回も見ましたが

実際に道路いっぱいに家が移動していくのは見たことがありません。
交通量の少ない真夜中にやるらしいです



なかなか定着しない、アップサイクルという言葉。
回収して再利用してもいつかはゴミになってしまうリサイクルの上を行く
アップサイクル


不用品を削減するだけでなく
不用品を人の一生などよりはるかに長く再利用し
新しい材料やエネルギーの需要を大きく削減する方法


作業の轟音を聞きながら

これこそまさにアップサイクル
と思いました。


積んでいる家はエックスステートと呼ばれる元の国有住宅。
このエリアは戦争直後に開発されたので、築70年ほどでしょう。
我が家もエックスステートですが、床は今や伐採禁止のリム材のはず。
高級な材料がふんだんに使われた、簡素な家


どこかに運ばれ、化粧直しされ、内装もきちんとやれば
ゆうに築100年どころかもっともっと使えるでしょう。まさに
人の一生よりはるかに長く再利用されるはず


場所によっては費用面なのか時間の制限なのか、
こういう家がクレーンでズタボロにされていく事もあります。
そんな光景に出くわすと自分の家がそうされているように、
心が痛みます
(※エックスステートはそっくりな家が多いのです)



NZでは地方に行くと、こういう古い家を売っている場所が多々あります。

(※この話はコチラで詳しく)


どれも地面においてあるだけの「商品」(笑)

この家なんか、


積み込んでいた家の隣にあった、この家にそっくり

これも典型的な国有住宅


こんな庶民の家がたまらなく好きです

どこかで誰かに愛され、いつまでも使われ続けますように(祈)


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