ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

夏休み企画第1弾:ワイラケイ

2012-01-11 | 移住生活
オールドコーチ・ロードを最後に、

サヨナラ トンガリロ国立公園
と、じみじみルアペフの写真を撮っていたら、
な~んか視線を感じて~  





写真を撮る私を、

ガン見している牛たち


スゴいです

スタアな気分


その間にも遠くの方からとっとことっとこやってくる牛も・・・・・
クルマはたくさん通っても、人は珍しいのかな?


みんな可愛いなぁ~ 
家に連れて帰りたいぐらい
もう一生食べないからね~(←ベジタリアン


ルアペフ以外の山はすっぽり雲の中

さぁ、ここからは一路、タウポへ





はい来た、タウポ(早っ

本当に美しい光景


水と緑の組み合わせがなんて綺麗なんでしょう。

NZ最高(←飛躍しすぎだってば


しかし、湖には寄らずに、まっすぐここへ。

釣り堀?


釣りは釣りでも魚ではなく、

エビでーす


しかも、釣りもしないで、

いきなり食べちゃう


淡水エビで非常に大きいですが、味はかーなーり淡白。
エビがダメな善(14歳)はフィッシュ&チップスを。


ここはタウポの北、ワイラケイのフカ・プローン・パーク
有名な場所なので私もデビュー 
チビっ子がいたら楽しい場所でしょうね。
(夫と子どもたちは再訪デス)



ここに来て何がよかったって、

コレですよ


コレっ



はい~、コレが見たかったんです、実は

ワイラケイ地熱発電所


1958年に完成したNZ最初の地熱発電所で、操業中の地熱発電所としては世界最古 国内の地熱発電所の中では最大規模(181メガワット)なんだそうです。


実は今回の旅行を前に「発電所見学ツアーをしていないかな~」とここを所有しているコンタクト・エナジーのウェブサイトをチェックしたりしていたのですが、見当たりませんでした


それですっかり忘れていたら、エビパークの隣にあるじゃないですかぁ。

ラッキー


今の発電所は2013年に操業を停止し、近くのテ・ミヒ地熱発電所と主役が交代するそうです。(火山ガスが出る場所が変わっていくんでしょうか?)


NZは電力を100%自給している国で、石油による火力発電はごく例外を除いて行われていません。もちろん、非核の国なので原発もありません。
(そもそも全く必要ありません)


発電は水力が主力で全体の半分以上の56%を占めますが、これに次ぐのが自前の天然ガス(21%)、そして地熱(13%)なのです。特に地熱は再生可能エネルーとして頭角を現しており、成長著しい風力発電の3倍の規模を誇っています。(いずれも2010年の数字


風力発電は大きなタービンが回って、いかにも
エコ~
環境に優しい~
と、再生可能エネルギーの代名詞のようですが、地熱はそんなシンボルもなく、実に地味


でも、NZが発電事業において本気で天然ガスや石炭といった化石燃料と別れを告げる気になったら(技術的にも資源面でも十分可能でしょう)、
地熱発電はそのニューホープでしょう。


NZにはさらに、
風力発電があって、
行政の怠慢と言いたいぐらい導入が遅れている、
太陽光発電がどこでもできて(家屋も商業物件も1、2階建てがほとんど)、
海流を利用した、
潮流発電も始まります。


その気になれば天然ガスなんか石油同様、
「全部輸出してしまえっ
(で、貿易赤字を解消しよう

と、ラディカルな意見が出ても良さそうなのに、先の労働党政権も今の国民党政権もエネルギー会社の多くが国有企業のせいか、なーんか既存の路線を変えたがらないように見受けられます


そんなこんなの個人的な理由から、

来てよかった、ワイラケイ


産業スパイのように、

金網越しに写真をパシャパシャ


でも非常にシンプルな造りに見えて、秘密もなにもなさそうです

この国の公立校には日本のような学習目的の遠足がないようですが、
「こういうところはぜひ連れてくればいいのに~」
とつくづく思います。

(つづく)

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