ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ミュージカル「ハミルトン」

2023-06-07 | 映画・文化

ミュージカル「ハミルトン」
を観てきました。本場ブロー
ドウェイで別々の機会に観て
きた息子たちから「事前に彼
の生涯をおさらいしておくよ
うに」と勧められたのは正解



ハミルトンがアメリカ建国の
父の1人と言われ、「建国の
父ってジョージ・ワシントン
以外に何人もいたの」と慌
てるぐらいだったので、なか
なかいいアドバイスでした。

多分SOLD OUTだったかも。


アメリカがイギリスとの独立
戦争に勝利し、国家として一
歩を踏み出していく激動の時
代を活動家、初代財務長官、
銀行家と多面に生き抜いた孤
児にしてカリブ海からの移民
アレキサンダー・ハミルトン


彼の生涯を延々と繰り出され
るヒップホップで綴った作品


淡々としたラップの方が朗々
と歌い上げられるよりも、台
詞が聞き取りやすかったとい
う意外な発見もありました。
(※だから全部判ったというわ
けではもちろんなく予習必至)


独立国となり民衆主義という
概念と、決闘という前近代的
なものが共存していた18世紀


そのアンバランスな現実がそ
の時代の危さを醸し出してお
り、ハミルトンは1人息子を
決闘で亡くしたばかりか、自
らも決闘で命を落とします。


初代ワシントン大統領の右腕
として財務長官まで勤めた男
が決闘で生涯を閉じるとは


ハッピーエンドに書き換えら
れない重い史実。夫も子ども
も決闘で失うハミルトン夫人


実在する歴史上の重要な人物
をあえて黒人やヒスパニック
系、アジア系など非白人配役
で貫き違和感がないのも見事


「当時のアメリカと今のアメ
リカ」の意図的な対比だとか


驚きだったのはこの舞台設定
が最初から最後まで家具の移
動程度で変わらなかったこと

薄明りが黎明期を予感させ、
独立戦争も議会もハミルトン
の自宅も、決闘もこの設定で


ワシントン大統領の登場と同
じぐらい歓声を集めたのが、
イギリス国王ジョージ3世♚


リアルに派手な王様コスチュ
ームの道化役はまんまピエロ


でも、チャールズ国王の戴冠
を観たばかりのイギリス国
王を元首とする立憲君主国の
NZ国民としては、負け戦に泣
き出すバカ殿でも「殿はいた
方がいい」という雰囲気もあ
り、場内なんとも和やかに

(※みんな思い出してたはず)


1776年に独立したアメリカ
そのわずか7年前にキャプテ
ン・クックが初上陸したNZ


クックはアメリカに代わる新
大陸(オーストラリア)の「発
見」という密使を帯びその途
中で偶然「発見」されたNZ


そしていまだにコレです(笑)

遠くて遠い国アメリカかも
と思ったのは私だけだったか



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