ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

デルタの荒海を泳ぐ:5回目ロックダウンDay23

2021-09-09 | 移住生活
今日の定例記者会見で、NZは
スペインから25万回分のファ
イザー製ワクチンの提供を受
けることが発表され、懸念さ
れていた目先でのワクチン不
足の問題が解消しました。


これで予定通り、12歳以上の
居住者70%の2回接種という
目標に向けてひた走る計画で
クリスマスまでにワクチン
パスポートの発行も始まり、
来年以降の海外渡航の規制緩
和がいよいよ本格化しそう


こうした1歩1歩は“正常化”に
向けた貴重な歩みだとは思い
つつ、ワクチンが途上国に回
らない現実も見せつけられた
気がして、複雑な思いです。


ワクチンは救命胴衣のような
ものだと思います。国は国民
に配って着させ、あとは誰も
がデルタの荒海に飛び込んで
いかなければならないーーー


今のNZは500万人がひとつの
船に乗り、なんとか荒海を航
行しているものの財政という
燃料が切れて船が沈没する前
に、泳げても泳げなくても、
体力に自信があってもなくて
も、ライフジャケット1枚で
荒海に飛び込むしかない


コロナが終息するまで船を航
行し続けることはできないし
救命胴衣を配る以外、政府に
打てる手もほとんどない


欧米の多くの国がそう舵を切
ったように、オーストラリア
もNZも同じ道を行くしかない
ということをつくづく感じま
す。ウイルスを前に時差はあ
っても例外はないのだ、と


ワクチン接種が進んでいるア
メリカで1日15万人が、イギ
リスでも4万人近くが感染し



早くから接種率の高さを誇っ
たイスラエルで1日の感染者
数が過去最高を更新し、死者
も増えていく中、ワクチンは
荒海を前にして丸裸か救命胴
衣を着ているかぐらいの違い
なのだ、と思い始めました。


それでも着るか着ないかで、
生き残れる可能性がわずかで
も高まるなら、ぜひ着ます


それは、今は接種対象にはな
らない12歳未満の子どもたち
を守るという、大人たちの責
任でもあると考えています。


望むと望まざるとにかかわら
ず、サバイバルゲームに挑ん
でいくしかないのでしょう。
がんばりましょう


今日の新規感染者数は13人



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