旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

十和田湖

2012年09月07日 | 旅 歴史
 青森県十和田湖市休屋から秋田県鹿角郡小坂町十和田湖にある十和田湖です。
 神秘の湖・十和田湖は十和田八幡平国立公園にあり、東北では猪苗代湖に次いで第2の大きさをもつ湖です。アイヌ語で「トー・ワタ・ラ」つまり「岩の多い湖」が語源だそうです。
 十和田湖は十和田火山の噴火で形成された二重カルデラ湖です。最大深度327mは日本第3位で、日本の湖沼では12番目の面積を有しています。流出河川は奥入瀬川。
十和田湖周辺は、冷温帯林(ブナ林)や亜寒帯林(ダケカンバ林)が広がり、クマタカやイヌワシ、ツキノワグマなどの野生動物が生息しています。これらの生息が重要であることから、国指定十和田鳥獣保護区(大規模生息地)になっています。
 湖畔西端の桂ケ浜から「乙女の像」のある御前ケ浜までは、快適な遊歩道がつづいています。湖を眺めながら散策することができます。

 十和田湖には次のような物語が語り継がれています。
「鹿角に住んでいた八郎太郎は友人の2人を待たずイワナを3匹食べてしまいます。すると猛烈に喉の渇きをおぼえ、谷川の水をひたすら飲み干し気が付くと、大蛇に姿を変えてしまいます。家に帰れなくなった八郎太郎は谷川を堰き止め十和田湖を造り、そこを棲家としました。その頃、紀州熊野にいた南祖坊は夢枕に神様が立ち「鉄の草鞋を履き鼻緒の切れたところを永住の地とするべし」とのお告げがあり、長旅に出ます。鼻緒の切れたところが十和田湖付近でしたが、すでに八郎太郎が大蛇となり主となっていので、覇権をかけ凄まじい争いが繰り広げられます。その争いは七日七晩続いたとされ南祖坊が勝利し、八郎太郎は落ち延びていきます。」ここまでが十和田湖編という感じですが、その後八郎太郎は鹿角や二ツ井などで騒動を起こし、その都度、神様達から疎まれたりし八郎潟まで落ち延びていきます。同じ頃、田沢湖では辰子姫も大蛇となり主となっていましたが、彼女を巡り八郎太郎と南祖坊が再び争う事となります。今度は八郎太郎が勝利し辰子姫と結ばれるという伝説です。

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