旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

吉備津神社御釜殿

2014年08月28日 | 旅 歴史
 岡山県岡山市吉備津に吉備津神社があります。
 吉備津神社の御釜殿は慶長17年(1612)に建てられています。桁行7間、梁間3間、1重、入母屋造り、本瓦葺きの建物で、昭和55年(1980)に国の重要文化財に指定されています。ここは鳴釜神事が行われる所で、お湯の沸く釜の鳴る音で吉凶を占っています。江戸時代、上田秋成が「雨月物語」で取り上げ有名になりました。
 鳴釜の神事は、吉備津彦命に退治された温羅(うら)の髑髏が13年間にわたってうめき声を発し、大吉備津彦命の夢に温羅が現れ「わが妻の阿曽媛に釜で神に奉ずる食物を炊き、釜は幸あれば釜は豊かに鳴り、禍あれば荒々しく鳴ろう。」と告げました。吉備津彦命がその通りにしたら鎮まったという話から続けられています。
 釜を焼き湯を沸かして、釜の上に置かれた蒸籠(せいろ)の中で1合ほどの玄米を振り回すと、蒸籠を通る湯気により、神秘的で低い唸り音が2分間ほど大地に響きます。その音の大小長短により、吉凶禍福を判断するのです。神官でも神事に仕えている阿曾女(あぞめ)でもなく、祈願者自身が判断するそうです。

下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://www.ueda.ne.jp/~ogino/japan/


日本一周 ブログランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周へ
にほんブログ村


http://blog.fc2.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする