旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

石山寺

2016年03月07日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市石山寺に石山寺があります。
 石光山石山寺(いしやまでら)は大津南側の伽藍山の麓にあります。東寺真言宗の別格本山で、奈良時代に創建されてから1200年以上の歴史を持っています。本尊は勅封二臂如意輪観音で西国33箇所霊場観音霊場の第13番札所です。
 石山寺縁起によると、天平宝字5年(761)聖武天皇が東大寺を造立したとき、大仏鋳造用の金を得るため良弁僧正に祈願させて如意輪観音を祀って一宇を建てたのが始まりとなっています。当初は東大寺の末寺として華厳宗に属していました。
 石山院とよばれる造東大寺司(ぞうとうだいじし)の直轄する場所があり、良弁僧正はここを寺に改めたといわれています。天然記念物に指定されている本堂周辺にある珪灰(けいかい)石は石山寺の名前の由来にもなっています。
  平安時代の前期、京都醍醐寺の僧・聖宝が真言宗の道場とし、真言宗に改宗しました。さらに菅原道真の孫に当たる淳祐(じゅんゆう)らが入山し中興したことで寺運が隆盛し、天皇はじめ多くの皇族や貴族の参詣が盛んになりました。
 平安文学の格好の舞台ともなり、源氏物語、蜻蛉日記、栄華物語、更級日記などに記されています。源氏物語は最も有名で、作者の紫式部は本堂の一室にこもり、琵琶湖に映る十五夜の月を見て、「今宵は十五夜なりけり」と書き出し、壮大な長編小説「源氏物語」を完成させました。
 鎌倉時代の初めには、源頼朝が深く帰依し東大門や多宝塔など多くの堂宇を造営し諸堂の再建にあたりました。室町時代には歴代の足利将軍が参拝に訪れています。織田信長の兵火により被害を被り、一時衰退しますが、豊臣秀吉や淀殿などにより堂宇の造営や改修が行われ再興しました。
 徳川氏からも寄進を受け、ほぼ現在の寺観が整えられました。江戸時代は幕府から庇護され朱印地580石が安堵、西国33箇所霊場観音霊場としてにぎわいました。
 石山寺の境内は10万平方mと広大で、数多くの諸堂が硅灰石の中に点在しています。本堂と多宝塔は国宝に指定され、東大門、鐘楼、蓮如堂、御影堂、三十八所権現社、宝篋印塔などが国の重要文化財に指定されています。

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