京都府京都市中京区堂之前町に頂法寺(六角堂)があります。
紫雲山(しうんざん)頂法寺は本堂が六角の宝形造りであることから六角堂と呼ばれています。用明天皇2年(587)、聖徳太子が創建したと伝えられる古刹で、西国33札所霊場の18番札所です。境内にある「へそ石」は京都の中心といわれています。
弘仁13年(822)、嵯峨天皇により勅願所となっています。親鸞上人は毎夜比叡山から本堂に百日参籠をし、95日目に、霊夢により本尊のお告げを得て浄土真宗を開いたと伝えられています。
創建以来度々火災にあい、現在の建物は明治5年(1872)に再建されたものです。寺の社務所は池坊と呼ばれます。ここは聖徳太子沐浴の池の跡といわれ、池のほとりに小野妹子が開いた坊があり、名を専務と改め朝夕仏前に花を供えたことから池坊と言われるようになったそうです。
これが今日の華道の始めとされ、池坊の発祥の地(生け花発祥の地)になっています。 本堂東に回廊状の花席があり、常時生け花が展示されています。代々住職は池坊家が務めているそうです。
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