旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

円成寺(圓成寺)

2021年02月11日 | 旅 歴史

 奈良県奈良市忍辱山町(にんにくせんちょう)に円成寺(圓成寺・えんじょうじ)があります。
 忍辱山(にんにくせん)円成寺(圓成寺)は真言宗御室派のお寺です。天平勝宝8年(756)、聖武・孝謙両天皇の勅願により、鑑真和上の弟子、唐僧虚瀧(ころう)が創建したと円成寺縁起に伝えられています。
 史実的には平安中期の万寿3年(1026)命禅(みょうぜん)上人が十一面観音を祀られたのが始まりです。その後、天永3年(1112)小田原寺の迎接(こうしょう)上人が阿弥陀堂を建て、阿弥陀如来を祀り念仏講の基を作りました。仁平3年(1153)京都御室仁和寺の寛遍(かんぺん)僧正が東密(真言密教)の一派忍辱山流を始めました。
 文正元年(1466)、応仁の兵で、建物の大半を失いましたが、栄弘(えいこう)阿闍梨は伽藍の復興に努め、更に文明13年(1481)弟子連舜らと朝鮮に使いして、高麗版大蔵経を請来しました。慶長14年(1609)徳川家康はこの大蔵経を所望したため、献上しています。現在この経は東京の増上寺に保管されています。
 以後、江戸時代は、将軍の庇護を受けました。130石の寺領は、大蔵経献上の謝礼として、105石加増され、山林、竹木も賜わり、23寺を有する大寺院となりました。しかし明治に入り、神仏分離令などで寺領返上、衰退し、明治10年(1877)には、本堂、楼門、護摩堂、観音堂、鎮守3社を残すのみとなってしまいました。

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