奈良県生駒市高山町に高山(たかやま)八幡宮があります。
高山八幡宮は宇佐神宮から手向山八幡宮への勧請の際の頓宮(とんぐう)が起源といわれています。奈良時代の天平勝宝元年(749)、宇佐八幡神を東大寺の鎮守社・手向山八幡宮に勧請する際、ここが仮の宮になったそうです。
鎌倉時代には、西大寺中興の祖である叡尊が、ここで菩薩戒を授けました。八幡神は武の神として、中世には源氏など武家に崇敬され、領主の鷹山氏の氏神にもなり、無足人座と呼ばれる宮座が結成されました。室町時代の文明年間(1469-1487)に焼き討ちで焼失し、その後、再興されました。
足仲津彦命(あしなかつひこのみこと)、誉田別命(ほんだわけのみこと)、息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)を祭神として祀っています。本殿前には、拝殿が建てられています。その前には寛政11年(1799)に再建された舞台があり、東西に座の建物が並んでいます。
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