長野県上田市に菅平高原があります。
菅平高原は、標高2207mの根子岳(ねこだけ)や標高2354mの四阿山(あずまやさん)、それに連なる山々の総称で本州中央部に位置しています。
東側には浅間山、高峰高原があり、北側には志賀高原が位置します。一帯は上信越高原国立公園です。
花の百名山の「根子岳」と日本百名山の「四阿山」のふもとに菅平高原は広がっているのです。中心部の標高は約 1300mです。南北約7kmあり、東西は約10kmの広い高原です。
菅平はスポーツのメッカになっています。夏のラグビーは全国から800もの団体が合宿の地として集まってきます。77ものグランドは日本一を誇っています。
冬はスキー・ボードのメッカになります。コース数36本というトップクラスの規模を持ち、ヨーロッパのウィンターリゾートを思わせる美しい自然も持ち合わせています。
菅平には菅平高原という名のスキー場はありません。ダボス、太郎、パインビークという3つエリアに分かれているのです。
ダボスエリアはハンネス・シュナイダーがスイスのダボスに似ていることから、「日本ダボス」と名づけたそうです。シュナイダー、表ダボス、裏ダボス、菅平カントリーがある奥ダボスのゲレンデがあります。
太郎エリアは東急系のハーレースキーリゾートを含んでいます。太郎、裏太郎、白金、天狗のゲレンデがあります。日の出ゲレンデではナイターができます。
パインビークエリアは大松山にあるゲレンデです。ダボス・太郎とはリフトなどでつながっていないので車で移動することになります。全日本スキー連盟公認のチャンピオン、グランプリコースがあるオオマツゲレンデと全日本アルペンナショナルチームが合宿に利用したつばくろゲレンデがあります。
菅平高原には、日本ダボスと呼ばれるダボスの丘があり、スイスのダボスとの姉妹都市を記念したダボスの塔、そして日本に近代スキーを伝えたハンネス・シュナイダーの記念碑が建っています。
記念碑の前には「父ハンネス・シュナイダー生誕100年・来日60年記念祭に菅平を訪れる」と書かれた碑文がありました。
このダボスの塔が建っている1平方メートルの土地はスイスの姉妹都市ダボスのものなんだそうです。ダボスには逆に菅平の塔があり、菅平の土地になっているそうです。
ダボスの丘から見た根子岳(左側)と四阿山(右側)がきれいに見えます。冬のスノーキャット(雪上車)を利用すれば歩かずに根子岳山頂に行くことができます。
夏は根子岳・四阿山のトレッキングが楽しめます。菅平牧場の入り口で入山料を払ってから2時間ぐらいで根子岳頂上まで歩けます。
そこから四阿山山頂まで行くこともできます。更に1時間半ぐらいかかりますが。
菅平高原のラグビー合宿は有名です。有名チームとの対戦の時、近くのコンビニが日本で最高の売り上げをあげたと聞いています。
ラグビーの歴史古くは昭和6年(1931)から始まったそうです。法政大学ラグビー部が戸倉温泉(現千曲市)で合宿をしていたそうです。
上田丸子電鉄専務が新築した菅平ホテルを使ってもらえないか話を持っていったのがきっかけとなったそうです。そして法大ラグビー部は8月の中旬、部長以下40名をひきい、始めての合宿練習を行ったそうです。
早稲田大学ラグビー部も昭和7年(1932)より菅平で合宿を行なうようになり練習試合も行なわれました。その後、同志社、青山学院、日本体育大学をはじめ関東、関西の各大学も菅平に来るようになりました。昭和42年(1967)、日本ラグビーフットボール協会が初めてナショナルチームを編成して菅平での合宿をしたそうです。現在菅平のグラウンドは77面を数え、合宿をするチームは800を越えているそうです。
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