フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月7日(金) 晴れたり曇ったり

2024-03-08 13:26:03 | Weblog

8時、起床。

チーズトーストと珈琲の簡易な朝食。早い時間にランチの約束があるのだ。

昨夜のうちに書き上げておいたブログをアップしてから、9時半頃、家を出る。京浜東北線で東京まで行き、中央線に乗り換えて立川へ。車中で澤田瞳子『のち更に咲く』をキンドルで読む。

登場人物の相関図を頻繁に見返しながら読み進む。主人公は左大臣・藤原道長の私邸で女房勤めをしている小紅(こべに)という29歳の女性。父親の藤原致忠(むねただ)は酒席での諍いで人を殺め、佐渡に流罪となり、そこで亡くなった。三人いた兄のうちの二人も犯罪を犯して死んだ。幸い残った兄・藤原保昌(やすまさ)は道長に重用されており、その兄の口利きで道長の私邸の女房として仕えているわけだが、犯罪者の娘・妹に寄ってくるようなもの好きな男はいない。そんな彼女に、ある日、一通の恋文が届けられる。・・・人物相関図には藤式部(紫式部)、清少納言、和泉式部などの名前も載っている。

11時前に立川に到着。大きな街だ。蒲田と同じく駅ビルはグランデュオと呼ばれている(駅舎を挟んで二つ並んでいることから)。

卒業生のリョウコさん(論系ゼミ2期生)が次男・アオタ君(もうすぐ満一歳)を連れて出迎えてくれた。今日は、彼女の地元である立川でカフェをする。

まず案内されたのが駅から少し離れた場所にある「いい日々」という名前のカフェごはん店。彼女が予約をしておいてくれた。

店内は明るくゆったりとしている。11時開店で、われわれが一番乗りの客である。

アオタ君は私の方をちらちら見るが、こちらからは積極的なアプローチはしない。目が合ったらウィインクをしたり、ちょっとしたジェスチャーを返すくらいにしておく。少しずつ距離を縮めていくのがよい。こういうことは卒業生のお子さんと会う機会が増える中で会得した技法である。

まずはアオタ君のお食事タイム。

われわれの注文した料理が運ばれてきた。

私はハンバーグ定食。国産牛と国産豚をつなぎを使わずに練り上げたハンバーグ。甘みのある和風のタレがかり、大根おろしがのっている。たっぷりのサラダに小鉢は4品。羽釜で炊いたごはんも美味しい。

リョウコさんはオムライス。アオタ君を抱えながら食べることが多いので、スプーンで食べられるものを注文することが多いそうだ。

滞在時間は1時間ほど。

「いい日々」の並びには趣のあるお店が目についた。たとえば、ここはカレー専門店である。駅の周りはテナント料がとても高いから、駅から少し離れた場所に小さな素敵な店はあるのだ。

「グリーン・スプリングス」というエリアに案内してもらう。公園とショップなどから成っている市民の憩いの場所である。2020年にオープンしたそうだ。上を走っているのは多摩モノレール。

セルフタイマーを使って自撮り。アオタ君はカメラのチカチカを見ている。タイマーのカウントダウンの光だが、子供に顔をカメラに向けさせるのにも役立つ。

一週間前の天気予報では雲と傘マークが出ていたのだが、今日は晴れ間も見えている。

人工のせせらぎも作られていて、夏は子どもたちのかっこうの水遊びの場になっている。

カメラを向けるとアオト君も笑顔を見せてくれるようになった。

グリーン・スプリングズのお隣は昭和記念公園で週末は家族連れでにぎわうそうである。

「ボクの街、気に入ってもらえたかな」とアオタ君が言ってる(ように見える)。

エリア内のパンカフェのテラスで一服。

クリームパンとあんぱんとドーナツを買って、ドリンクは私は紅茶、リョウコさんはアイス珈琲。しかし、この後、悲惨なことが起こり、私の紅茶はひっくり返り、あんパンは地面に転がり落ちてしまった(紅茶は買い直し、あんパンの代わりにクリームパンをもう1個買った)。

「いい日々」からグリーン・スプリングスに来る途中で「シネマ・ストリート」という看板を見かけたが、気になるので、行ってみることにした。

「シネマ通り商店街」とは昔(かなり昔だろう)、立川で最初に映画館が出来た場所で、当時の繁華街であった。商店会のホームページからマップを拝借。

 

現在は、商店と住宅の混在するレトロ感漂う通りになっている。アニメ作品や「モヤさま」のロケ地にもなったことがあるそうだ。

焼き菓子の「ココカラ」はリョウコさん馴染みのお店である。

去年の12月にリョウコさんから送っていただいたお菓子はここのお店のものである。

お店の方(ユリエさん)とご挨拶。「私の大学時代のゼミの先生です」と紹介してもらう。「まぁ、素敵なご関係!」ユリエさんは言った。聞くと、ユリエさんの大学時代の先生もこのお店にやってこられたことがあるそうだ。

われわれの写真も撮ってもらう。アオト君はもうぐっすり寝ている。

ホワイトデー用の缶入りクッキーがあったので、妻へのお土産に買って帰ることにした。

「最後の一つなんです!」それは、それは。残り物には福がある、ですね。

ユリエさんともツーショット。スイーツなご縁ですね(笑)。

「ココカラ」のお隣は「多摩水族館」という名前の金魚屋さん。「立川 水族館」で検索して本物の水族館だと思ってやってくる人もいるらしい(笑)。

水族館といえばいえないこともない(かな)。

カップルでくれば「恋」が実るかも・・・、というのは私がいま思いついたキャッチコピーです。

「オッサン、テキトーなこと言わんといてんか」となぜか大阪弁なのは「買い物ブギ」のせいです。

水族館のそばには魚料理の店もあります。

私は幼少のころ「たかちゃん」と呼ばれていたことを思い出した。

商店街を端まで歩いたところで、リョウコさんとはお別れ。駅には一人で戻れます。最後は彼女の自撮りでツーショット。4月から職場(都庁)に復帰されるが、場所がどこになるかは3月末にならないとわからない。不安もあるでしょうが、あなたなら大丈夫。

立川→中野→早稲田。雑用を片付けに大学に寄っていく。

教員ロビーで小一時間ほど資料作り。

蒲田に戻って、4月に予定しているいつもの松本旅行のチケットを購入。

ただいま、チャイ。

今日はけっこう歩いた。

「(お向かいの)桜にメジロが来ているわよ」と妻が言った。番(つがい)で来ている。

リョウコさんからいただいたお土産を食べる。

「これは私、食べてもいいやつですか」(いけないやつです)

「ココカラ」で買ったクッキーを妻にプレゼント。

立川へ行かれることがあったら、シネマ通り商店街を散歩してみてください。

夕食は鯛のアクアパッツァ、味噌コンニャク、ごはん。

食事をしながら『プレバト』(録画)を観る。

直美さんから句会の資料が送られてきた。今回は27句。とりあえず選句をする。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。