フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月13日(水) 晴れ

2024-03-16 23:17:52 | Weblog

*手術翌日

朝、モニター(脈拍・心電図・血圧・血中酸素濃度の測定器具)が外れた。

洗面所で髭を剃る。

朝食はなし。いつも食事をしながら観ている『ブギウギ』をただ観る。

今日はよく晴れている。

胸部と腹部のレントゲン撮影。病室とレントゲン室の移動は看護師さんに車椅子を押してもらって。遊園地の乗り物に乗っているような気分。今日の日勤の担当の看護師さんは気さくにおしゃべりする方で、手術が終わったこともあろうが、こちらの気分も軽くなる。

昼食から食事が復活。メインは鶏南部焼き(ゴマをまぶして焼いたもの)。お粥だ。お粥には減塩醤油を振りかけて食べる。

尿道カテーテルが外される。

卒業生のカナエさん(論系ゼミ6期生)からLINEが届く。トルコ(イスタンブール)からの便りだ。彼女とは彼女がトルコに立つ前に送別カフェをしている。トルコ料理の写真がこれでもかというくらいたくさん添付されている。そして「お元気ですか?」と書いてある(笑)。私はついさきほど食べたばかりの病院食の写真を添付して返事を送った。トルコでは私のブログ(gooブログ)にアクセスできないそうで、私が入院中ということを彼女は知らないのだ。

夕方、点滴も外れた。やれやれ、これで身軽になった。蒸しタオルで体を拭く。

夕食のメインは鮭(?)のムニエル。まだお粥だ。

大学院の社会学コース、現代人間論系、早稲田社会学専修同窓会からメールがスマホに届き、それぞれに必要最小限の返信をする。

11時頃、就寝。


3月12日(火) 雨

2024-03-16 21:45:24 | Weblog

*手術当日。

断続的に寝て、6時頃、起床。雨模様の空。

今日は手術があるので、朝食はなし(術後の昼食・夕食もなし)。本日の『ブギウギ』をリアルタイムで観る。

9時半頃から準備を始め、10時10分前に手術室へ歩いて入る。手術台に寝て、酸素マスクを装着し、麻酔が始まる(すぐに意識を失う)。

手術は午後1時頃、終わった(そうだ)。3時間というのは予定通り。麻酔が覚め、ベットに乗せられて手術室から出た廊下で、医師や妻から声をかけられる。少し寝ぼけているようだったそうだ(後から家族LINEで妻が子どもたちにそう言っていた)。

脈拍・心電図・血圧・血中濃度を測定するモニター、尿道カテーテル、点滴(水分・養分と抗生物質)がつながれて身動きできない状態でベットに寝ている。看護師が頻繁に様子を見に来て、体温を測定する(微熱レベル)。夕方、医師(執刀医)が来て、説明を受ける。腹腔鏡で前回の患部の端の部分に指先大の穴を確認したので、円錐形のメッシュプラグで穴を塞ぎ、上からネット状のメッシュを敷いたとのこと。

外はずっと雨が降っているようである。

ベットの横のモニターの明かりの点滅が気になるので(息が小さくなると血中酸素濃度の低下を知らせるアラームも鳴る)、スリープモードにしてもらったが、1時間連続して眠れることなく、明け方を迎える。


3月11日(月) 曇り

2024-03-16 15:39:33 | Weblog

*本日(3月16日)の午前中に当初からの予定通り退院いたしました。この一週間を忘備録的にメモしておきたいと思います。

7時45分、起床。

チーズトースト(+ソーセージ)、スクランブルエッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

9時半に東京蒲田医療センターに到着。入院は10時からなのだが、入院の前にコロナの抗体検査を受け、陰性であることを確認する。

今回は個室に入院する。これまでの人生で入院は6回目だが、個室は初めてである。差額ベッド代は11000円。短期間の予定なので、妻が0Kしてくれたのである。ユニットバスが付いていて、ビジネスホテルのようである。

入院してすぐに、明日の手術と術後の生活のために右手の裏の手首の少し下あたりに点滴用の針を刺して固定する。手術中の輸血の可能性も考えて血管と同じくらいの太さの針なのだが、私の血管は外から見えにくくまっすぐではないために、簡単には入らず、3人目のベテランの看護師さんでようやく入った。その看護師さんのことは2年前の入院のときにお世話になった方だと覚えていた。手術のあった日の夜勤の方で、こっちは身動きのできない体だったのだが、安心感を与えてくれる方だった。そのことを話すと、もちろん先方は私のことは覚えていなかったが、「患者に安心感を与えてくれる看護師さん」として覚えてもらえていたことは嬉しいようだった。

針を刺すときに消毒した皮膚が赤くなったので、アルコールのアレルギーかもしれないということになり(そういうことはこれまで言われたことはなく、実際、すぐに赤味は引いたのだが)、念のため、アルコールを使ってはいけない患者ということになり、ベッドの上に「アルコール禁止」のシールが貼られた。アルコール綿を使わないという意味なのだが、なんだが、禁酒みたいな感じである。

昼食から病院食が始まった。メインは白身魚の揚げ煮。

キンドルで澤田瞳子『のち更に咲く』の続きを読む。

夕方、食事の前に風呂に入る。湯は温め。40度はないと思う(それ以上には熱くならない)。部屋は暖房が効いているので、湯冷めの心配はないが、もう少し熱い湯に入りたい。

夕食はすき焼き。

これが一週間の献立である。

『のち更に咲く』読了。

11時頃、消灯。個室なので灯りを気にしなくてよい(テレビもイヤホンを使わなくてよい)のがいい。

普段より早いこともあり、明日が手術ということもあり、寝つきが悪い。