温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

白山杉の子温泉

2012年12月19日 | 石川県・福井県
 
金沢市街から鶴来を通って白山スーパー林道方面へ向かう途中、その道中である国道57号沿いに位置している日帰り入浴専門施設「白山杉の子温泉」を利用してまいりました。倉庫のような無骨な2階建ての建物からは温泉らしい印象を受けませんが、それもそのはず、こちらはそもそも木工関係の会社施設であり、社員の福利厚生を目的として水道用の井戸を求めるべく鑿井したら温泉が湧出したんだそうです。


 
玄関を入ると漆器などの木工品の他、地元の農家が作った野菜が直売されていました。木工品はこちらの施設の運営会社によるものでしょうけど、野菜はセルフで代金を缶に投入する無人販売スタイルでした。


 
受付のまわりでも種や食品類などいろんなものが販売されており、田舎のお風呂らしいとってもほのぼのとした雰囲気でした。そこから数段ステップを上がったところにおばちゃんが座ってる受付カウンターがあり、そちらで直接料金を支払いました。



脱衣室はこじんまりとしており、設備関係は洗面台が一台あるほか、カゴが収められてる棚が設置されているだけで、まるでジモ専を思わせるような至って簡素な造りです。


 
化成の壁材が用いられている浴室は(大変失礼ながら)安普請っぽく、仮設浴場のような佇まいすら漂わせています。
室内の右側にはシャワー付き混合水栓が5基一列に並んでおり、お湯のコックを捻ると源泉が出てきました。
建物自体は低コストで普請されたような感が否めませんが、一湯入魂と言うべきか、浴槽には檜の立派なものが据えられています。浴槽は前後に二分されており、手前側は2人サイズで半身浴になる浅い造り。一方奥側は全身浴ができる一般的な深さで3人サイズです。この奥側槽の内部にはステップが取り付けられているのですが、何故か脱衣室側半分のみで窓側には設けられていないので、ステップがあるつもりで窓側から浴槽に入ろうとしたら、思いっきりバランスを崩してしまいました。相変わらずそそっかしい私…。


 
両浴槽に跨るような感じで中央に湯口が据えられており、両方へ無色透明な源泉を注いでいます。嬉しいことに完全掛け流しの湯使いです。なお手前側の浅い浴槽には加水用の水道蛇口がありますが、奥側の全身浴槽には無く、この日は手前側槽にも加水は行われていませんでした。
完全掛け流しの他、飲める温泉であることもこちらの温泉のアピールポイントであり、湯口に置かれたコップで実際に飲んでみますと、ほぼ無味無臭であっさりしていますが、ちょっと甘みが感じられ、微かに石膏味も有しているようでもあり、ほんの僅かに塩味も帯びているようにも思われましたが、塩味に関しては自分の汗だったかもしれません。
入浴していると肌に薄く気泡が付着し、癖のないサラサラとした浴感が気持ちよく、湯上りもさっぱり爽快です。


白山杉の子温泉1号源泉
アルカリ性単純温泉 43.7℃ pH9.2 193L/min(動力揚湯) 成分総計0.963g/kg
Na+:232mg(74.25mval%), Ca++:69.3mg(25.46mval%),
Cl-:195g(36.38mval%), SO4--:389mg(53.56mval%),
H2SiO3:38.6mg,
(昭和62年12月25日分析)

鶴来駅・松任駅・金沢駅より加賀白山バスで女瀬行あるいは白山体験村行(女瀬経由)に乗車し佐良バス停下車
石川県白山市佐良タ121  地図
07619-5-5873

9:30(土日祝9:00)~20:00
420円
ドライヤーあり、他備品類なし

私の好み:★★★
コメント
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