温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

亀川 四の湯温泉

2013年03月27日 | 大分県

前回に続いて別府市亀川の温泉を巡ります。今回は公園の一角にある「四の湯温泉」です。玄関を訪うと、愛想の良いけどちょっと神経質そうな番台のおじさんが対応してくださいました。こちらの浴場では桶を持参するのが流儀らしく、持っていない場合は番台で有料レンタルする必要があるそうですが、今回はおじさんのご好意によりフリーで桶を使わせていただきました。



番台の左側から下る階段を降りると男湯です。天井は高くて室内面積も広く、地域の共同浴場というより立派な銭湯のような感じの造りですね。でも脱衣所と浴室が一体化している構造は別府の共同湯的なレイアウトであり、双方を折衷させた浴場と言えるかもしれません。
中央には大きな小判型の浴槽がひとつ据えられており、真ん中で2つに分けられています。奥側は後述する源泉溜まりからのお湯を直接受けているためにやや熱めの43℃くらいの湯加減となっていますが、手前側(番台側)は水道の蛇口で加水でき、この時も実際に加水されていたために、41℃前後の入りやすい湯温に調整されていました。


 
壁に沿って棚がズラリと並んでいます。壁は水色のペンキ塗りですが、床はタイル貼りで暖色系の細かな市松模様。レトロな館内から伝わる雰囲気や開放感は、古い小学校の体育館を連想されてくれました。



男女両浴室の仕切り塀に掲示されているのは、昭和28年に大分県警察部衛生課が分析した古い鉱泉分析表。


 
浴室の隅には源泉溜まりがあり、ここへ落とされた源泉は床の下を潜って浴槽へと流されています。この源泉溜まりには飲泉用のお湯が別に注がれており、浴用と飲用は似て非なる異なる源泉が使われているようです。試しにその飲泉のお湯を口にしてみますと、無臭でほぼ無味ですがちょっと重たく、石膏っぽい味があったような無かったような…。一方、浴用のお湯は無色澄明でほぼ無味無臭、癖のないさっぱりとした浴感です。言わずもがな、湯使いは加温加水循環消毒の一切ない完全かけ流しです。広くて大きなこのお風呂に毎日入れたら、疲れを翌日に持ち越すことなんて無いでしょうね。


(浴用)
単純温泉 47.1℃ pH7.8 湧出量測定せず 溶存物質0.748g/kg 成分総計0.748g/kg
Na+:142.0mg(75.46mval%), Ca++:18.6mg(11.36mval%),
Cl-:136.0mg(47.17mval%), SO4--:112.0mg(28.62mval%), HCO3-:110.0mg(22.11mval%),
H2SiO3:190.0mg,

(飲用)
単純温泉 49.9℃ pH8.2 湧出量測定せず(掘削動力揚湯) 溶存物質0.789g/kg 成分総計0.793g/kg
Na+:150.0mg(75.38mval%), Ca++:19.4mg(11.21mval%),
Cl-:143.0mg(47.02mval%), SO4--:118.0mg(28.70mval%), HCO3-:117.0mg(22.40mval%),
H2SiO3:200.0mg,

日豊本線・亀川駅より徒歩13~14分(1.2km)、あるいは亀の井バスor大分交通バス「四の湯」バス停より徒歩1分
大分県別府市亀川四の湯20-4  地図

6:30(10月~3月は朝7:00)~11:00・14:00~22:00、毎月16日定休
100円
備品類なし(桶はレンタル)

私の好み:★★
コメント
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