※今回の記事に温泉は登場しません。今回どころか、来月中旬まで、当分の間は温泉と無関係の記事が続きます。申し訳ございません。あしからず。
前回記事の続編です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ba/36d3307f49371cb8112c96aa1c44b1c8.jpg)
【14:15 泰山隧道(文山温泉入口・標高575m・台8線167.7km地点)】
文山温泉で太魯閣峡谷の自然の恵みを存分に堪能した後は、急な階段を駆け上がって車に戻り、国道最高地点の武嶺を目指すべく、体から放つ硫黄の匂いを車内に充満させながら、ハンドルを握ってドライブを再開させました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/8d/38f5cf6be2c27b6983c34e05b0b5d647.jpg)
素掘りのトンネルを抜け、崖の上を走り…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/df/c6dff428978fedc45c22fabd612f5778.jpg)
【14:32 標高1000m地点】
泰山隧道から15分強で標高1000メートル地点を通過です。まだ越すべき高さの3分の1にも達していません。険しい山中の道ですから、たまに1台しか通れない狭隘区間があるものの、ほとんどの場所で1.5台分の道幅があるので、乗用車同士の行き違いならほとんど問題なく、特に運転しにくいような場所はありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/1c/2d3f208bb90285ef4a044b61b948b9f9.jpg)
【14:35 洛韶(標高1117m・台8線154km地点)】
道路管理事務所をはじめとして、数棟の建物が集まっている洛韶付近は道幅が広くて快適。青い空と緑の山に赤い欄干が映えていました。標識によればこの付近から先、大型バス(甲類大客車)は通行禁止とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/e1/8534032e0823f4cface568f397c18410.jpg)
【14:44 華緑渓(標高1380m・台8線148km地点)】
【14:50 標高1500m地点】
走りやすいワインディングを順調に登ってゆきます。あっという間に標高1500m地点を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/db/00af2b5307c47072e5c0008a6c335b48.jpg)
ところどころで道幅がキュッと窄まって、トンネルを潜ったり鉄橋を渡ったり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/46/ebf6be0bf1fee7694e2f5edc78087470.jpg)
【15:13 標高2000m地点】
ただ標識が立つだけの標高2000m地点をパス。高さとしては既に半分を越えていたんですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/77/6d936a2a60fd46406b7a426ddc740061.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/86/9ab778900dbd26032796e12054817558.jpg)
【15:18~15:23 碧緑神木(標高2150m・台8線128.3km地点)】
ワインディングのドライブに疲れはじめた頃、碧緑神木というポイントに差し掛かったので、ここで小休止することに。碧緑神木とは樹齢3000年を越すマザーツリーと言うべき杉の大樹で、中横公路の沿道では最も高い木なんだとか。ここには駐車場やトイレがある他、路傍ではカフェが営業していました。私は利用しておりませんが、飲食店が極めて少ない天祥以西で、お茶や軽食ができる店は貴重な存在であり、家族連れやカップルなど多くのお客さんが出入りしていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b4/b0ae724645c4c91515ae9774eaa85cc6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/43/fd3f2e332cc30db3729ba292357044af.jpg)
碧緑神木から10分ほど走った先の見晴らしが良いところでイワツバメの大群が飛び交っていたため、車を路肩に止めて辺りを見回してみたら、道路の真下はほぼ垂直に切り立った断崖で、あまりの高低差に怖くなり足がすくんでしまいました。こんな険しい地形に道を切り拓く人々の努力に心から感服です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/03/2b11bda3c97938cb452634d6b8db1b5b.jpg)
【15:45 関原(標高2374m・台8線117.4km地点)】
フロントガラスに「中油」の二文字が見えた時にはビックリしました。こんな僻地且つ高地なのに、ガソリンスタンドが営業しているとは! この関原にある「中油」は台湾で最も高いところにあるガソリンスタンドなんだそうですが、ここまで油を運搬してくるタンクローリーのドライバーさんは大変だろうなぁ。見方を変えれば、それだけこの道は交通量が多くて給油需要があるということなんですね。
日本における一般車が通行可能な最高地点は山梨長野県境の大弛峠で標高2360mですが、それよりも高い位置に設けられているんですから、台湾ってすごい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/cf/b8a6d451ad3502810e1490d0f594aa50.jpg)
【15:52 標高2500m地点】
関原を通り過ぎて、中央山脈の山頂を結ぶ稜線が見え始めたころ、これまで登り一辺倒だった坂道は一転して下りに入り、「あれあれ?そんなに下って大丈夫?」と不安を覚えた辺りで再び登り返しました。2500メートル地点を通過して間もなく…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/bc/e5f0e37aa6bb4d4c3e207d1196cf8940.jpg)
【15:53 大禹嶺(標高2565m・台8線112km地点・台14甲線41.7km地点)】
中横公路の要衝である大禹嶺へたどり着きました。あたりには商店や屋台が連なっており、花蓮から上がってきたオレンジ色の花蓮客運バスが停車していました。道はここで二又に分岐しており、右へ折れてトンネルに入ると台8線の梨山方面、道なりに左の方へ進むと台14線の合歓山・武嶺・埔里方面です。私は武嶺を通過したいので、ここで台8線とお別れして道なりに左へ進み、台14甲線へと入ります。
大禹嶺からは勾配が一層きつくなるのですが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b3/515d05c83b64092515639300612d5c07.jpg)
大禹嶺以降で注目すべきは上画像に写っている青い丸の標識です。イラストでお分かりかと思いますが「チェーン装着」の注意喚起なのであり、サインの下には「雪季期間 輪胎加鏈」(雪シーズンにはタイヤにチェーンを塡めよ)と記されています。つまり冬期は積雪するんですね。台湾でチェーンとは意外です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/c9/6b462cd97f7e0b2e83718089229f3a16.jpg)
大禹嶺では「雪鏈租售」と書かれた貸しチェーン屋さんを見かけました。常夏の台湾で、こんな高山以外ではスタッドレスやチェーンなんて不要ですから、大禹嶺ならではの商売と言えそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/c6/f4188dfcd556c4d9b41bc07b2c68039d.jpg)
【16:04 標高3000m地点】
アクセルを踏み込んで、大禹嶺からより一層きつくなった勾配を登ってゆくと、やがて森林限界を抜けて視界を阻むものが無くなり、全区間にわたって見晴らしが良くなりました。登山で3000m越えなら何度か経験ありますが、車で越えるのは我が人生で初めての体験。ここまでくれば下界より空気がいくらか薄いはずですが、今回借りたトヨタのYaris(日本名Vitz)は空気の薄さをものともせず、息切れ一つしないで順調に登ってくれています。
武嶺といえば自転車によるヒルクライムの聖地。3000m地点ではロードサイクルでピークを目指す人を見かけました。こんなところまで自転車で漕いで来られるだなんて、本当にすごい!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/67/d6f5f061f685704eb5174ab05ee28b41.jpg)
空の色も雲の様子も、下界とは全く違います。
このあたりでは、あたりの山々から下山してきたと思しきトレッキングのグループをたくさん見かけました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/70/aa6dc2d181c85aa150784cdd9b37640b.jpg)
【16:12~15 合歓山遊客服務中心(ビジターセンター)(標高3150m・台14甲線32.8km地点)】
合歓山遊客服務中心の周りにはものすごい台数の車が駐車しており、展望台では黒山の人だかりができていました。てっきり武嶺に到達できたのかと勘違いし、どんな眺望なのか自分の目で確かめたくなって、隙間なく駐車されている路肩に無理矢理車を突っ込んでみたのですが、案内掲示を読んだところ、サミット部分はまだ先であることを知り、混雑を避けてすぐに再出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/40/63f3b6d0634d9a70170bf803b3e629bb.jpg)
規模の大きな宿泊施設「松雪楼」を眺めながらさらに先へ進むと・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/08/0d99858b5fb303906fb3680a2d01fd03.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b5/468dfec14730a0a94b51a430da4abfb5.jpg)
【16:20 武嶺(標高3275m・台14甲線31.4km地点)】
ついに最高地点の武嶺まで登りきりました。3000メートルをはるかに越える山の上まで車で到達できるだなんて、日本じゃ考えられないことですね。広い駐車場が確保されていますが、週末なのでほぼ満車状態です。さすが高地だけあって、Tシャツ一枚では肌寒く、慌ててバッグから長袖を取り出して羽織ってから、展望台の上に立ちました。手を伸ばせば雲に出が届きそうな感じ。
険しいワインディングを長時間運転してきましたから、昼に太魯閣を出発したというのに、もう夕方に差し掛かっていましたが、せっかくこんな高い所まで到達しましたから、山を簡単に散策して見ることにしました。
次回へ続く
.
前回記事の続編です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/78/d7c8568050a76303333197514b32e88c.jpg)
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【14:15 泰山隧道(文山温泉入口・標高575m・台8線167.7km地点)】
文山温泉で太魯閣峡谷の自然の恵みを存分に堪能した後は、急な階段を駆け上がって車に戻り、国道最高地点の武嶺を目指すべく、体から放つ硫黄の匂いを車内に充満させながら、ハンドルを握ってドライブを再開させました。
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素掘りのトンネルを抜け、崖の上を走り…
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【14:32 標高1000m地点】
泰山隧道から15分強で標高1000メートル地点を通過です。まだ越すべき高さの3分の1にも達していません。険しい山中の道ですから、たまに1台しか通れない狭隘区間があるものの、ほとんどの場所で1.5台分の道幅があるので、乗用車同士の行き違いならほとんど問題なく、特に運転しにくいような場所はありません。
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【14:35 洛韶(標高1117m・台8線154km地点)】
道路管理事務所をはじめとして、数棟の建物が集まっている洛韶付近は道幅が広くて快適。青い空と緑の山に赤い欄干が映えていました。標識によればこの付近から先、大型バス(甲類大客車)は通行禁止とのこと。
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【14:44 華緑渓(標高1380m・台8線148km地点)】
【14:50 標高1500m地点】
走りやすいワインディングを順調に登ってゆきます。あっという間に標高1500m地点を通過。
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ところどころで道幅がキュッと窄まって、トンネルを潜ったり鉄橋を渡ったり。
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【15:13 標高2000m地点】
ただ標識が立つだけの標高2000m地点をパス。高さとしては既に半分を越えていたんですね。
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【15:18~15:23 碧緑神木(標高2150m・台8線128.3km地点)】
ワインディングのドライブに疲れはじめた頃、碧緑神木というポイントに差し掛かったので、ここで小休止することに。碧緑神木とは樹齢3000年を越すマザーツリーと言うべき杉の大樹で、中横公路の沿道では最も高い木なんだとか。ここには駐車場やトイレがある他、路傍ではカフェが営業していました。私は利用しておりませんが、飲食店が極めて少ない天祥以西で、お茶や軽食ができる店は貴重な存在であり、家族連れやカップルなど多くのお客さんが出入りしていました。
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碧緑神木から10分ほど走った先の見晴らしが良いところでイワツバメの大群が飛び交っていたため、車を路肩に止めて辺りを見回してみたら、道路の真下はほぼ垂直に切り立った断崖で、あまりの高低差に怖くなり足がすくんでしまいました。こんな険しい地形に道を切り拓く人々の努力に心から感服です。
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【15:45 関原(標高2374m・台8線117.4km地点)】
フロントガラスに「中油」の二文字が見えた時にはビックリしました。こんな僻地且つ高地なのに、ガソリンスタンドが営業しているとは! この関原にある「中油」は台湾で最も高いところにあるガソリンスタンドなんだそうですが、ここまで油を運搬してくるタンクローリーのドライバーさんは大変だろうなぁ。見方を変えれば、それだけこの道は交通量が多くて給油需要があるということなんですね。
日本における一般車が通行可能な最高地点は山梨長野県境の大弛峠で標高2360mですが、それよりも高い位置に設けられているんですから、台湾ってすごい。
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【15:52 標高2500m地点】
関原を通り過ぎて、中央山脈の山頂を結ぶ稜線が見え始めたころ、これまで登り一辺倒だった坂道は一転して下りに入り、「あれあれ?そんなに下って大丈夫?」と不安を覚えた辺りで再び登り返しました。2500メートル地点を通過して間もなく…
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【15:53 大禹嶺(標高2565m・台8線112km地点・台14甲線41.7km地点)】
中横公路の要衝である大禹嶺へたどり着きました。あたりには商店や屋台が連なっており、花蓮から上がってきたオレンジ色の花蓮客運バスが停車していました。道はここで二又に分岐しており、右へ折れてトンネルに入ると台8線の梨山方面、道なりに左の方へ進むと台14線の合歓山・武嶺・埔里方面です。私は武嶺を通過したいので、ここで台8線とお別れして道なりに左へ進み、台14甲線へと入ります。
大禹嶺からは勾配が一層きつくなるのですが・・・
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大禹嶺以降で注目すべきは上画像に写っている青い丸の標識です。イラストでお分かりかと思いますが「チェーン装着」の注意喚起なのであり、サインの下には「雪季期間 輪胎加鏈」(雪シーズンにはタイヤにチェーンを塡めよ)と記されています。つまり冬期は積雪するんですね。台湾でチェーンとは意外です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/c9/6b462cd97f7e0b2e83718089229f3a16.jpg)
大禹嶺では「雪鏈租售」と書かれた貸しチェーン屋さんを見かけました。常夏の台湾で、こんな高山以外ではスタッドレスやチェーンなんて不要ですから、大禹嶺ならではの商売と言えそうです。
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【16:04 標高3000m地点】
アクセルを踏み込んで、大禹嶺からより一層きつくなった勾配を登ってゆくと、やがて森林限界を抜けて視界を阻むものが無くなり、全区間にわたって見晴らしが良くなりました。登山で3000m越えなら何度か経験ありますが、車で越えるのは我が人生で初めての体験。ここまでくれば下界より空気がいくらか薄いはずですが、今回借りたトヨタのYaris(日本名Vitz)は空気の薄さをものともせず、息切れ一つしないで順調に登ってくれています。
武嶺といえば自転車によるヒルクライムの聖地。3000m地点ではロードサイクルでピークを目指す人を見かけました。こんなところまで自転車で漕いで来られるだなんて、本当にすごい!
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空の色も雲の様子も、下界とは全く違います。
このあたりでは、あたりの山々から下山してきたと思しきトレッキングのグループをたくさん見かけました。
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【16:12~15 合歓山遊客服務中心(ビジターセンター)(標高3150m・台14甲線32.8km地点)】
合歓山遊客服務中心の周りにはものすごい台数の車が駐車しており、展望台では黒山の人だかりができていました。てっきり武嶺に到達できたのかと勘違いし、どんな眺望なのか自分の目で確かめたくなって、隙間なく駐車されている路肩に無理矢理車を突っ込んでみたのですが、案内掲示を読んだところ、サミット部分はまだ先であることを知り、混雑を避けてすぐに再出発。
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規模の大きな宿泊施設「松雪楼」を眺めながらさらに先へ進むと・・・
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【16:20 武嶺(標高3275m・台14甲線31.4km地点)】
ついに最高地点の武嶺まで登りきりました。3000メートルをはるかに越える山の上まで車で到達できるだなんて、日本じゃ考えられないことですね。広い駐車場が確保されていますが、週末なのでほぼ満車状態です。さすが高地だけあって、Tシャツ一枚では肌寒く、慌ててバッグから長袖を取り出して羽織ってから、展望台の上に立ちました。手を伸ばせば雲に出が届きそうな感じ。
険しいワインディングを長時間運転してきましたから、昼に太魯閣を出発したというのに、もう夕方に差し掛かっていましたが、せっかくこんな高い所まで到達しましたから、山を簡単に散策して見ることにしました。
次回へ続く
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