パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

彼女と彼女

2014年10月01日 | 本・マンガ・テレビ・映画
10月1日(水)晴れ

娘が「これ、今読み始めたんだけどすごくおもしろいよ。」田口ランディ著『馬鹿な男ほど愛おしい』
丁度母も今、読み始めた本がおもしろい。酒井順子著『たのしい・わるくち』
娘が、読み始めたばかりのその本の、面白いところを少し教えてくれ、
母も、読み始めたばかりのその本の、面白いところを少し話す。
ん?もしかして、この二冊の中身は似てる?
読み終わったら交換しよう。

読了後交換。
田口ランディさんの小説やエッセイは何冊か読んだことはあるが、あまり記憶にない。
今回読んだ「馬鹿な男ほど愛おしい」で、「う~ん、普通に面白いけど、友達にはなれないかも。」という感想。
今、手元に本が無いので、きっちりその文章を揚げて話せないのだが・・・
恋人のいない女の子が、恋をしたいというと 『恋を死体』
他にも、何々したい、というの聞く度に彼女には『~~~死体』と聞こえるらしい。
こういう考え方がすごい。
だから、ごちゃごちゃ言う前にやれよ!と言いたいらしい。
彼女は恋愛遍歴もすごく、二股三股かけていたらしい。
そして、傷つけ傷ついて、いろいろなこと学んできた(という)
言いたいことはわかる。すごくわかる。
何もアクションを起こさないくせに、「恋をしたい」だの「好きな仕事をしたい」だの言うなってことでしょ。
正論です、賛成です。
でもそこに、「たとえ人を傷つけても」というニュアンスが砂の一粒でも入ると、ワタクシは「ノーっ!」
特に恋愛関係で言えば、ワタクシは自分が「傷つけられた」と思い込んでいる人間だからものすごい拒否反応を示すのだ。
しかし、ここでふと考える。
もう、ワタクシはこの先、恋愛はしない(・・・と思う←なんだこの中途半端さは)
夫と、死ぬまで一緒に、喧嘩したり仲良くしたり、と、それはもう恋愛を超えた関係で一生を終える予定(・・・予定って)
だから自分のことはもう良い。
娘を考えた時に・・・果たして、娘にもワタクシと同じような恋愛観を持って欲しいか。
いや、基本的に、倫理的に、ヒトサマを傷つけたり泣かせたりするような恋愛は断固反対!である。
それよりもユルいラインで、泣いたり泣かされたりしながらの恋愛を積んでいったほうが、将来、失敗も後悔もしないだろうなというのは、50過ぎたワタクシが思う『娘の、理想の恋愛』。

娘、「たのしい・わるくち」読了。
すっごくおもしろかった!
後半あたり、「これってあたし?」って思うほどだったよ~と言う。
この二冊を読み終わって思ったのは、田口氏と酒井氏は、結構対極だった。
がんがん突っ走っていく田口氏。
テンジョウビトのように、少し離れたところから達観したような、冷めたような目で観察し、自虐も含めながら、静かにきつい毒舌を吐く酒井氏。
お二人とも、名の知れた作家さんだから自分達と並べるのはおこがましいが、そこは読者の勝手な読解と許してもらおう。
人を、いや、あえて女をと言おう。女を二種類に分けるとしたら、ワタクシは明らかに酒井氏側だ。
そして、我が娘も間違いなく酒井氏側だなあ。
と、秋の夜長、二冊の本を読み比べて思う女二人。

母は、次は酒井順子さんの本おすすめランキングで1位の「ユーミンの罪」を図書館に予約いたしました。
コメント (4)
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