パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ユーミンの罪

2014年10月14日 | 本・マンガ・テレビ・映画
10月14日(火)晴れ

めっきり歳をとって、音楽を聴くということから遠ざかって早いくとせ。
若い頃は、音楽の無い生活なんて考えられない!と思ってたのに・・・
一番楽しいのはちょうど今頃の季節、車の窓を開けて、少しボリュームをアップして、曲に合わせて口ずさみながらのドライブ。
サザンにユーミン、それからその時々で流行っていた音楽。
「あの頃流行ってた歌」的な番組を見て、当時無理矢理聞かされていた娘が「わっ!これ懐かしいねえ~」なんて言うのがおかしい。
東京にきて車の無い生活になり、たまのレンタカーでのドライブももっぱら助手席で、運転手(・・・)はラジオ好き。
たまに流れてくる曲がAKBとかだったりしてうんざり~
ワタクシ、何が嫌いって、ラジオのDJのしゃべりが嫌い。
「あんたが昨日何してたかって話はいいからさっさと曲流せ!」と思う。
しゃべりを聞いていたいと思うのは日曜天国の時の安住アナの、時々必要以上に熱弁する誰かの批判か、偏り過ぎた趣味の話だけだ。
その日曜天国ですら、オープニングトークが終わり、後半のゲストとかの登場になると聞く気が失せたりする。

予約していた「ユーミンの罪」(酒井順子著)が届き、今、読み始めたところ。
これ、すごくおもしろい。
まだほんの少ししか読んでないし、家事やらボランティアの校正やらの合間に読むので、なかなか進まないのであるが、
酒井氏の「分析」がものすごく的確で、また、同年代ということもあって(彼女はワタクシより2つ下)
同じ時代同じ年頃の頃にユーミンを聞いていたという背景も手伝い、
「そうそう!!」とか「そうだったのか!!」とか、いちいち感動する。

先月までは、夕方の料理の時のBGMはサザンの「天国オンザビーチ」と「東京VICTORY」をエンドレスだった。
これまたつい最近のことだ。
それまでは夕方のワイドショー的ニュースを垂れ流しにしていたが、久々にミュージックステーションでサザンの新曲を聴いたら桑田氏の天才ぶりに驚いた。
それにしても天国オンザビーチのPVの豪華さには目を見張りますなあ。
・・・って、なぜサザンの話になっちゃった?ユーミンの話です、今日は。
いや違う、「ユーミンの罪」の話です。
いや違う。だってまだ読み始めたばっかりだもの、語れるほど読んでないもの。
ただ、二カ所、おもしろいっ!って部分と、くーーーっ!わかるわかる!って思う部分があった。
一カ所は・・・「海を見ていた午後」に出てくるドルフィンというレストラン。
酒井氏はこの本を書くにあたって初めてドルフィンを訪れているのだが・・・時を経た今、ソーダ水の泡の様にいろんなものがはじけてしまったことを知るのである・・・
ここら辺の書き方がねえ~絶妙で笑っちゃう。
要するに、ドルフィンがねえ・・・って、やめときましょう。
もう一カ所は、「流線型’80」というアルバムタイトルについて。
酒井氏は、この、「よく考えると意味が分からないのだけれどわくわくさせるセンス」に惹かれるとあります。
「読んだらすぐに理解できるタイプの散文ばかり書いている身としては、そんな『わけのわからなさ』に、無性に憧れるのです。」
ここを読んでワタクシ、目からウロコが落ちました。
ワタクシは、「読んだらすぐに理解できるもの」が好きだということに気付きました。
薄々は気付いてましたけどね。
人間は、酒井氏のように「わけのわからないもの」に惹かれるタイプと、ワタクシのように「すぐ理解できるもの」が好きなタイプに二分される。
そして、世界は、「わけのわからないもの」に惹かれる人たちによって進化したり開発されたりおもしろくなったりする。
こういうことを思い知らされるのは決して愉快なことではないけれど、でも思わず「ををっ!そうだったのか」と納得してしまったのだからしょうがない。
どうあがいても、「わけのわからないもの」に惹かれるタイプにはなれない身としては、素直に自分が面白いと思うものだけをひたすら追い続けておもしろがっていこうと思う。

今日の1枚は・・・
とある小さな待合室で、夫がチョイスした本。
他にもいろいろあるだろが!!!
この人は、「すぐ理解できるもの」が好きなタイプのくせに、「わけわからないもの」をわかろうと必死に努力する第三のタイプだ。
コメント (2)
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