パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

全世界津々浦々人類の普遍性

2020年04月03日 | 本・マンガ・テレビ・映画
4月3日(金)晴れ

NHKの朝の連ドラ「エール」が始まりました。
特に贔屓の俳優さんたちが出るでもなし、朝の習慣として惰性で見ておりますが、このスタート時の子役の時代って好き。
子供と動物に弱いワタクシ。
今回も、主人公役の子のかわいさ、ガキ大将の子のかっこよさが光る。
そうそう!いじめっ子の一人には最近出ずっぱりの女の子白鳥玉季ちゃん。
今朝は、気弱な主人公がいじめられてるとガキ大将が出てきて助けてくれるシーンがあった。
今、何を見ても「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を思い出す。

息子君が通っている元底辺中学校の生徒会長は、中国人の男の子。
これは白人だらけの中学校としては異例のこと。
そしてこの生徒会長は、息子君が入学した時から何かと気にかけてくれている。
成績も良くてスポーツ万能で先生達からの信頼も厚い。
さらには中華料理店の息子だと聞き、彼女は胸がすく思いがした。
(読んでいるワタクシも、胸がすく思いがした。)
彼女は「この胸がすくような思いというのはどこから来ているのだろう」と考える。
ある日、息子君は学校帰りに、実家の配達の手伝いをしている生徒会長と会って立ち話をしていた。
そこへ生徒会長の同級生達が通りかかり、生徒会長に人種差別的ジョークを言う。
生徒会長は脅しで回し蹴りのフリをするがビビったそいつが勝手によろけて足をくじく。
怪我をした子の親が学校へ乗り込んできて騒動になるが、喧嘩両成敗的な決着はつく。
が、その後、息子君は母に「僕がそこにいたから生徒会長はあんなことしたんじゃないか」と言う。
「ヴェリーイエロー」って言われた時、生徒会長は僕も一緒に差別されたと思って追いかけていったんじゃないかと。

ワタクシは、「くーーっ!生徒会長かっこいい!」
しかし、問題はそこじゃなくて、息子君はもっと大きなものを抱えている。
ヴェリーイエローと言われた時、当事者意識は無くて「生徒会長のことバカにしてるなって思った。」
でも、後から、「同じ人種の僕に、差別されたら闘うんだよって見せるためにやったんじゃないか」と気づき、でも、自分には正直言ってわからない。
生徒会長がいつも自分を気にかけてくれるのは嬉しいけど、そこまで自分をオリエンタルとは思っていない。
日本に帰省した時に、彼女と息子君は寿司屋で居合わせた酔っ払い親父に「息子君が日本語を喋れないことで」絡まれる。
「日本に行けば「ガイジン」、こっちでは「チンク」僕はどこにも属していない。」
母は「どこにも属さないほうが人は自由でいられる」と言うが、息子君は言う。
「属している人は、属していない人のことをいじめたりするけど、反面、属している仲間のことを特別に守ったりする」
これを聞き彼女は、中国人の少年が生徒会長になったと聞いて感じた「胸がすくような思い」のことだと思う。
彼女は、この界隈で暮らす東洋人に対する帰属意識を持っていて、そこからくる思いだったのだと。

息子君の友人ダニエルは、恐ろしく時代遅れな(それはおそらく父親に原因がある)人種差別発言をする子だった。
その度に息子君は諌めて改めさせて・・・
そのうち今度はダニエル自身が過酷にいじめに遭うようになる。
ここら辺の構図がもう万国共通なんだなあとなんとも言えない気持ちになる。
もっと言えば、息子君によると、そのいじめは、かつてダニエルが差別していた子達ではなく、それを傍観していた何も関係のない子達によるものらしい。
息子君は、それが気持ち悪いと言う。
そしてそのいじめも、ロッカー荒らしや無視、SNSでの悪口と、これまた万国共通。
人種差別発言をしてたアイツが悪いんだ!と正義感を振りかざしてのイジメ。
ああ!つい昨日も、何かで読んだぞそういうの。
コロナの感染者に対する叩きが始まっているらしい。
コロナに罹った人達は一様に「自分が誰に伝染されたのかではなく誰かに伝染してしまったのではないか」と危惧しているというのに。
ライブになんか行くからだ。夜の街に出たからだ。
我が郷里では、ダイヤモンドプリンセス号から帰ってきた人の自宅の電話番号を調べて、「家を出るんじゃないぞ」と脅す電話があったらしい。
自分を何様だと思ってるのだ???お前は神様じゃない!ただのアホじゃ!

今日の一枚は・・・
ギョイコウ桜。緑の桜である。
いつもならソメイヨシノの後から咲くんだけど、今年は雪が降ったせいかソメイヨシノが長く持ちこたえてくれて、今、我が街はとても美しい。
「ワタクシの桜」の前では制服を着た新中学生の女の子をママがいろんな方向から撮ってた。
入学おめでとう〜〜〜
コメント
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