前日、私が寝た後、夫は山岳救助隊の人たちから、今年甲斐駒にはあまり雪がついていないという話しを聞いた。ただし、登れるルートは、巻き道はなだれが起こる危険性があるので、岩場直登ルートだけ。
小仙丈の登りで撮った写真(下)を見ても甲斐駒(後ろの高い山)には、そう雪はついていない。
そうはいっても、夏だって、岩場直登なんて、私に登れるかどうかというコースである。それに、私はどこか山に登る時には、たいてい前もって、ガイドブックを読んだり、コースを調べる。甲斐駒となれば、なおさらである。甲斐駒に登るなんて全く考えてもいなかったので、最初からちょっと引いていた。
とりあえず、朝4時に起きると、体調もよくなっていたので、駒津峰(2752m)まで登ってみることにした。
その日は、帰りのバスの最終が、歌宿4:15なので、2時頃までには長衛荘に帰っていなくては、バスに間に合わない。9:30(おそくても10:00)に甲斐駒の頂上に登り着くのが目標。
朝ご飯を食べ、朝5:00に長衛荘を出る。朝早いので、途中道が凍っていて滑りそうなので、ゆっくりと歩く。1時間半で、駒津峰の登りに入る。ここからの道は急である。樹林帯をあえぎつつ登る。
8:00駒津峰に出る。もう甲斐駒が岳は目の前にそびえている。いったん鞍部に下ってから、岩場にはいる。雪の時期に何度か甲斐駒に登っている夫は、その鞍部までがやせた尾根で、今は雪もついているし、そこが一番こわいんじゃないかといった。
まだ8時なので、とりあえず下っていってみる。凍っている下りなので、緊張した。そうして、六方石を通り越し(写真)岩場の下に出たのが、8:30。

つっかえずに上まで登れて、予定ぎりぎりの時間である。そして、岩場を登り始めた。けれど、少し登っただけで、もうダメな感じがしてきた。大きな岩が越えられない。夫がザイルを持っているので、出そうかといったけれど、私はカラビナ、シュリンゲを持ってきていない。直接ザイルを結んでもいいけれど、とにかくまだ出だしである。なんとなく、これは無理だなあと思い、引っ返すことにした。
また駒津峰までもどって、のんびりと四方八方の山並みを眺めたり写真を撮ったりした。かなり長い間そこにいたが、もう一人岡崎から来た男性が一人、同じようにのんびりと写真を撮っていた。せっかくなので、甲斐駒の前で写真を撮ってもらった。(トップの写真)その男性については、書きたいことがあるが、またの機会に。
そんなわけで、甲斐駒には登れずに、帰ってきた。でも、その日、かなり疲れていたので、あれがぎりぎりだなあという感じ。どのくらい疲れていたかというと、ドジなことに、最後に休んだ仙水峠の下に、ピッケルと置き忘れてしまった。いつも出発する時には、後ろをみるけれど、最後で気がゆるんだのだろう。
山小屋で気づいたが、その時には、どこに置いてきたか見当もつかないので、長衛荘のおかみさんに話し、もし万が一出てきた時には、送料受取人払いで送ってほしいとお願いして、帰ってきた。
ほぼダメだろうとあきらめていた。
ところが、もどってきたのだ。その日のうちに。
おかみさんが最終バスの、一番最後の便に載せてくれたのだ。
山小屋から歌宿まで、歩いて2時間近くかかる。けど、小屋の人たちだけは、車の乗り入れが許されているので、他のバスに間に合いそうもない人たちの荷物と一緒に、バス停まで届けてくれたのである。
そして、私たちが泊まった、バス停の前にある温泉旅館「仙流荘」に連絡をしてくれた。私たちが泊まることは知らなかったが、必ず温泉に入りに行くので、そこにいるだろうといって。
ああ、またおかみさんにお礼をいいに、甲斐駒にも登りに、長衛荘にいかなくっちゃなあ・・。
◆仙丈岳(3033m)に登ってきました!
小仙丈の登りで撮った写真(下)を見ても甲斐駒(後ろの高い山)には、そう雪はついていない。

とりあえず、朝4時に起きると、体調もよくなっていたので、駒津峰(2752m)まで登ってみることにした。
その日は、帰りのバスの最終が、歌宿4:15なので、2時頃までには長衛荘に帰っていなくては、バスに間に合わない。9:30(おそくても10:00)に甲斐駒の頂上に登り着くのが目標。
朝ご飯を食べ、朝5:00に長衛荘を出る。朝早いので、途中道が凍っていて滑りそうなので、ゆっくりと歩く。1時間半で、駒津峰の登りに入る。ここからの道は急である。樹林帯をあえぎつつ登る。
8:00駒津峰に出る。もう甲斐駒が岳は目の前にそびえている。いったん鞍部に下ってから、岩場にはいる。雪の時期に何度か甲斐駒に登っている夫は、その鞍部までがやせた尾根で、今は雪もついているし、そこが一番こわいんじゃないかといった。
まだ8時なので、とりあえず下っていってみる。凍っている下りなので、緊張した。そうして、六方石を通り越し(写真)岩場の下に出たのが、8:30。

つっかえずに上まで登れて、予定ぎりぎりの時間である。そして、岩場を登り始めた。けれど、少し登っただけで、もうダメな感じがしてきた。大きな岩が越えられない。夫がザイルを持っているので、出そうかといったけれど、私はカラビナ、シュリンゲを持ってきていない。直接ザイルを結んでもいいけれど、とにかくまだ出だしである。なんとなく、これは無理だなあと思い、引っ返すことにした。
また駒津峰までもどって、のんびりと四方八方の山並みを眺めたり写真を撮ったりした。かなり長い間そこにいたが、もう一人岡崎から来た男性が一人、同じようにのんびりと写真を撮っていた。せっかくなので、甲斐駒の前で写真を撮ってもらった。(トップの写真)その男性については、書きたいことがあるが、またの機会に。
そんなわけで、甲斐駒には登れずに、帰ってきた。でも、その日、かなり疲れていたので、あれがぎりぎりだなあという感じ。どのくらい疲れていたかというと、ドジなことに、最後に休んだ仙水峠の下に、ピッケルと置き忘れてしまった。いつも出発する時には、後ろをみるけれど、最後で気がゆるんだのだろう。
山小屋で気づいたが、その時には、どこに置いてきたか見当もつかないので、長衛荘のおかみさんに話し、もし万が一出てきた時には、送料受取人払いで送ってほしいとお願いして、帰ってきた。
ほぼダメだろうとあきらめていた。

おかみさんが最終バスの、一番最後の便に載せてくれたのだ。
山小屋から歌宿まで、歩いて2時間近くかかる。けど、小屋の人たちだけは、車の乗り入れが許されているので、他のバスに間に合いそうもない人たちの荷物と一緒に、バス停まで届けてくれたのである。
そして、私たちが泊まった、バス停の前にある温泉旅館「仙流荘」に連絡をしてくれた。私たちが泊まることは知らなかったが、必ず温泉に入りに行くので、そこにいるだろうといって。
ああ、またおかみさんにお礼をいいに、甲斐駒にも登りに、長衛荘にいかなくっちゃなあ・・。
◆仙丈岳(3033m)に登ってきました!