紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

地平線にむかって北米旅行・その2

2005-05-12 21:52:22 | 8・山と旅の思い出
■グランドティトンまでの道のり

「デザートウィンド」(砂漠の風)という名のアムトラック(長距離列車)は、ロスとシカゴを2日半で結んでいる。

フュラートンを午前中にたつと、私たちが行こうとしているソルトレイクシティーには、翌日の明け方到着予定であった。
けっこう長い時間列車に乗ることになるが、コーチの座席はゆったりしているし、展望車にいって外を眺めたりしていると、全くあきることもない。
列車は、砂漠の中をひた走った。
夕方、ラスベガスを通り、私たちは、暗くなると、寝袋にもぐって寝た。
なぜ寝袋を持参していたかというと、その旅では、宿がとれなかっい所があったので、キャンプすることにしていたからだ。
冷房がかなりきいていたが、寝袋の中は暖かく、ソルトレイクシティーまでぐっすりと寝た。

その日は、長い一日だった。
明け方ソルトレイクシティーに着くと、アイダホホールズ行きのバスを待ち、それから、夕方までバスに乗り続け、ようやくバスからおりて、レンタカーを借りたのは、5時頃だった。
(写真:ソルトレイクシティーで待ち時間にUNOをする子どもたち)


バス停で出会った青年を車で送ってあげてから、ようやく、グラントティトン国立公園の入り口にある宿に着いたのは、夜の10時。途中でハンバーガーを買っておいたからよかったものの、そうじゃなければ、食いっぱぐれるところだった。宿のまわりは、真っ暗で何もない、ただの野っ原のような所であった。

翌朝は、早くに国立公園に入って、キャンプ場を確保しなくてはならない。キャンプ場は早いもの順に場所を確保できることになっていた。

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