紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

汽車にのってヨーロッパ旅行・その6

2005-07-07 07:51:15 | 8・山と旅の思い出
■キラニーの移動遊園地

コークからキラニーへと旅を続けた。

旅の間じゅう、ずっとそんな天気だったが、どんよりとしていて、ちょっと晴れ間が見えると、また驟雨が降る。雨の中ヒッチハイクしている、けっこう年配の女性がいたので、乗せてあげた。車の中で、アイルランドの歌を歌ってくれたりして、楽しい時間を過ごした。


ドライブしながらも、午後もおそくなると、今晩の宿のことが気になりだす。
この旅では、ぜひとも農場に泊まりたいと思っていた。それも物語のイメージに合う農場に泊まらなくてはならない。

アイルランドといえば、どこまでいっても牛や羊が草を食べている農場が続いているというイメージがある。いくらでも、そういう農場は見つかるだろうと考えていた。

ところが、これが簡単にはいかないのだった。
キラニーでも、農場に泊まった。
とてもいい農場だった。朝おいしいスコーンが出たので、作り方を聞いたり、おかみさんとも、そこの小学生の子どもたちとも仲良くなった。
でも、どこか物語とのイメージが合わないのだった。

キラニーの町に、移動遊園地がきていたので、遊びにいった。



乗り物などは、とても簡単なものだけど、移動遊園地って、ほんとうに楽しい世界だ。
日本の縁日という感じだろうか。
きっと一年に一度、こうして回ってくるのを、地元の子どもたちは首を長くして待っているのだろう。

  

初めて、アイルランド音楽に合わせて、子どもたちがフォークダンスを踊るのも見た。
ステップが難しそうだけど、小さい頃から、いつもいつも踊っているのだろう。生き生きとみな踊っていた。

(写真左)




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