紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

汽車にのってヨーロッパ旅行・その13

2005-07-22 06:49:07 | 8・山と旅の思い出
■夜行列車で地中海へ

パリで2日間過ごした後、パリから夜行列車にのって、地中海を目ざした。
あこがれのコートダジュール、海辺の街で4日間過ごすことになっていた。
写真はこれから夜行寝台に乗り込もうとしているところ。

カンヌ、ニース、サントロペ……どこに行くかは風まかせ。
相変わらず、きちっと予定を立てず、列車の窓から街を見て、どの駅でおりるか決めようと思った。

ところが、これには落とし穴があった。

姉一家は、こんなに長い旅をするのは初めてなので、夜行列車では豪華個室に泊まることにした。日本の列車でいうと、A寝台個室。(写真左)
ところが、私と子ども達は、ふつうの列車で十分なので、B寝台。(写真右)

ユーレイルパスの他に、寝台は別料金。
豪華な方は、ベッドメイキングしてあり、部屋にトイレと洗面台がついている。


パリの駅で「それじゃあ、あとで豪華寝台の個室を見に行くね」といって、それぞれの車両に乗りこみ、ちょっと落ち着いたところで、行こうとしたら、B寝台とA寝台の間のドアにはカギがかかっていて、行き来できないようになっていた。

えーっ、おりる駅を決めてもいないのに、一体どうするの……。
車掌さんに、伝言を頼むという手もありそうだが、姉も私もフランス語は簡単な挨拶すらあやしい感じの語学力。

その晩は、どうすることもできないので、寝るしかなかった。



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