紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

汽車にのってヨーロッパ旅行・その14

2005-07-23 07:11:01 | 8・山と旅の思い出
■地中海の町・マントン

朝になり、車窓から海が見えてくると、あせった。姉と、どこでおりるか、どうやって相談しよう?

そのうち、列車が地中海沿いに走るようになると、長く止まる駅があるのがわかって、一安心。

ニースで車両を移って、どうするか相談するが、その間にもどんどん列車は進んでいく。
子どもたちは海を見て、興奮していた。

 

そうして、とうとうイタリア国境に近い町、マントンで列車をおりた。
どんな町なのか、何の知識もなかった。

やはり、子どもたちは海が大好き。
朝、一日の食料を調達すると、ゴザをもって海岸に行き、日がな一日、地中海を見ながら、海辺で過ごした。
子どもたち4人は、言葉も通じないのに、イタリアの男の子、フランスの女の子たちともすぐに仲良くなり、砂浜で要塞を作って遊んでいた。合間に、かわるがわる泳ぎに行く。



マントンでは、市場にいったり、私と姉だけジャン・コクトー美術館にいったほかは、ほとんどずっと海。

夜は地中海料理を食べにいったが、旅行中一番おいしかったのが、マントンでの食事。
魚介でだしをとったスープも、パエリャなどの料理も、どれも絶品。
特にスープがおいしかったが、悲しいかな、スープとパンとビールでお腹いっぱいになってしまう。しかたないので、次の夜は、メインディッシュを味わうために、スープはパスするしかなかった。
アイスクリーム系のデザートも、これまでの人生で食べた中で、一番といってもいいほどのおいしさ。
今思い出しても、また訪れたくなる。


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